代理(特に何も無い学生)

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3/5/2024, 11:13:34 AM

たまには良いよね。

「お前って、人前だとずーーーっと真面目だよな。休まねぇの?」

委員会の片付けや次の計画とかを立てている時に、向かい側に座っていた同じ委員会の副委員長の奴に言われた。

別にこれが真面目とは思ったことがなくて、普通としか思ってなかったから、逆に疑問に思った。

「休んではいる。寝る時。」

「そーゆー事じゃないんだよなぁ…たまには人前でもグダってしても良いんじゃねぇの?」

「でもなぁ…そういうの慣れてないし。その時自分を誰が見てるかわからないしね。」

「へーーー…、お前って変な所で自意識過剰になるよなぁ…、変わってるなお前って。」

昔から親に言われてたし、思ってたのもあるから、何か自意識過剰って思われても言い返せないんだよなぁ…

「逆にお前は委員会の事とか、何にもしてなくない?」

「それゆったら俺何も言い返せないじゃぁ~ん。とにかく、休憩も大事ってこと!」

【バタンッ】

同じ委員会の副委員長の奴はそう言って、教室から出ていった。

「たまにはねぇ………、フッフッフ笑ここにマカロンを隠してて良かった…!」

自分は意外といつでも休憩出来る準備をしているんだぜ…!!

3/3/2024, 1:44:36 PM

子供に優しくない

「あ"ー、早く帰りてぇ…」

俺は同僚と昼休みに公園に来た。

最近寝れてないせいか、ちょっとした事でも疲れてしまうようになってしまった。

俺はタバコに火を付けて、同僚と雑談をした。

「お前、そういやー、奥さんと仲直りしたのか?」

「一応は話し合って仲直りしたよ笑てか、タバコの煙めっちゃ来るんだけど笑」

最近こいつは奥さんと馬鹿みたいにくだらない事で喧嘩したと、相談をしてきた。

俺は特に奥さんが居るわけでも、彼女がいるわけでもない独身だから、そこの所はわからない。

「ねね!そこのおじさんたち!」

「んあ?」

俺達の所に小さな男の子が話しかけてきた。

そしたら、男の子は手を銃の形をして、俺達にやってきた。

「ばーん!」

同僚はコンビニ弁当を食いながらも、倒れるふりをしていた。

「う"あ"あ"あぁぁぁぁぁ」

俺は、取り敢えず現実を少年に教えることにした。

「はぁ…良いか?小僧。大人になったら、絶対そういう事を社会でするなよ?一瞬で…まぁ一部には好かれるだろうけど、皆から距離を置かれるから。」

俺が少年の頭を撫でたら、少年はボールを手に持ってどっかに行った。

「お前って本当に子供に優しくないよな。だから顔良くてもモテねぇんだよ。」

「はぁ?」

3/2/2024, 10:05:02 AM

予定の多い月だね。

ねね!明日放課後遊ぼ!

"あ~、ごめん!明日買い物があってさ…"

ねーねー!明日こそ!遊べるでしょ!?!?

"笑笑そんなに遊びたいの?笑、ごめん!明日もちょっとした予定があるんだっ!"

明日でもう9月じゃん!8月遊べなかったんだからさ〜、明日こそ遊ぼーよー!

"ごめん。今月少し、「帰ってこられない」んだよね。本当にごめん!!"

3/1/2024, 10:20:35 AM

だって私達…

「本当に2人って仲良いよね〜!付き合ってるんじゃないの〜?」

「別に。」

幼馴染だったらこの距離感は普通だと、私も幼馴染も思っていた。

だけど、周りから見たら普通の距離感では無いようだ。

「俺と付き合う予定だもんな〜?」

幼馴染の膝の上に座っている私に顔を覗くように、幼馴染は聞いてきた。

正直私は恋愛とかあまり興味は無い。

スマホをいじっている私は適当に返事をしておいた。

「そうだねー(棒)」

「男子の膝の上に乗るって、カップルとかしかやらない事だよ!友達でも出来ないなぁ…」

「幼馴染は違うんじゃない?私は別にこいつの事を"友達"としか思ってないし。」

私がそう言うと、"友達"の幼馴染の顔は少しだけ、不満そうな顔に見えた。

でも、私達はただの幼馴染で、"友達"でしょ?

2/28/2024, 2:03:27 PM

ありがとう…ありがとう、

これが妻の口癖だった。

妻は「ごめん」より先に「ありがとう」を伝える人だった。

俺はそんな妻が何より愛していた。

何か人にしてもらったとき、ミスを庇ってもらったとき、俺はいつも見ていたんだ。

「ありがとう、ごめんね。」

妻は必ず人の恩は返していた。

だけど、その自分の価値観を人には押し付けなかった。

本当に俺の付き合いやすい人だった。

高校2年の頃、俺は屋上で彼女と約束したんだ。

「卒業したら結婚しよう。」

子供の時の小さな夢さ。

今となったら、金だのなんだのと考えてしまう。

だけど、子供はそんな汚い大人の考えなんざ全くもしないのだ。

その時だって彼女は、

「ありがとう、私、貴方が私の横を歩く日まで待っているわ。」

そう言ってくれたんだ。

本当に、俺の一生の宝物のような"幻想だった"。

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