誰も見てなかったんだな。
【…】
「あれ、明日どっか行くの?」
「あぁ笑…俺、親父と山を登ってくるんだぜ!羨ましいだろ!!色々持ってくるわ!!」
【何か…、見たことある…、】
「____っ!!!!!!!!」
【ん…?】
「な、なぁ、山ー、さ…いかないでくれないか?」
「ん?笑何でだ?」
「お前がさ、その…山に登ろうとしてる日にさ、暇、になるんだよ。親も帰ってこなくなるっていうかさ…、寂しいって言うかさ…。」
「…んだよそれ!!笑まぁ、多分そういう事だったら親父も良いって言うと思うぜ!」
【俺は何を見ていたんだ…?】
「本当に…、すまんな、」
【いや、誰も見てなかったんだな。】
ハッピー・エンド2 亡くなった記憶
_____________
ちゃっかり、
行かないでくれないか?と
逝かないでくれないか?を
かけてました。次も楽しんでってなー
神さえも"望まなかった"世界線。
今日は付き合って半年記念日なんだ。
だから僕は君に日頃の感謝を込めた花束を届けたい。
「早く届けに行かないと…」
仕事で夜中になってしまったんだ。
一応君には連絡をしているから、いつ家に向かっても大丈夫らしい。
早くしないと夜が明けてしまうんだ。
【ブォー (バイク音 適当でゴメンチョ)】
僕はバイクにエンジンを付け、君に花束を届ける。
「ん…?おいおい服が濡れちまってるでは無いかぁ…!!!ヘックシュッ…風邪ひいたかなぁ…。」
最近やけに寒気がするようになったのはこの事だったのか。
流石にこれで届けるわけにはいかない。
あの子にも、もしかしたら風邪をうつしてしまうかもしれないから。
「本っ当にごめんっ!!!!ヘックシュッ…」
「ふふっw大丈夫。無理しないでね。」
取り敢えず電話で謝罪をした。
本当に僕の彼女は優しいんだなぁ…。
ハッピー・エンド1 君に。
【裏話的な】
マジでネタが無いからこの、バッド・エンドとして終わった話をハッピー・エンドに変える事にした。
多分シリーズ化するよ。
次のやつは適当に決めとくね。
「早く逃げ出したいね…、」
君はそう、泣きたそうな顔をしながら僕に言った。
「何バカな事を言っているんだ、もう逃げたようなものだろ?」
僕たちが一緒に居れるということは逃げたようなものだ。
【普通 とは @#$@$#=_$$#%】
「音楽ばっかりしないで、"普通"に勉強して、"普通"の会社につけば良いんだぞ?」
まただ…、
「同性が好き、!?何バカな事を言ってんのよ、貴方は"普通"に女性が好きでしょ?ほら、早く勉強してなさい。」
はぁ…、
「お前何で小さい子と遊んでたんだよwやっぱりお前は何か"普通"じゃないよな〜w高校生は"普通"、同級生とかで遊ぶんだぞ?」
何でなんだよ…、
「"普通"はさ〜w」
「"普通"こんな事ぐらい出来るんだぞ〜?」
「何それ。気持ち悪い、何で貴方は"普通"じゃ無いの?」
は…。
【キーンコーンカーンコーン】
「最近お前、暗いっていうか…、何か悩みでもあるのか?相談聞くぞ?」
「……、おい、…先生ならよ、普通について俺に教えてくれよ。俺が納得するまで。」
ボクは花束を。
ボクは花束を持って、走って、走って、
ずっと、ずっと…、夜道を走り続けたんだ。
キミという人間に会いたいが為に。
意味も無いのはボクだってとっくに知ってたさ。
だけど、ボクはその意味の無い事を…、
意味のある事に変えたかったんだ。
今日もボクの目の前に来て、キミは、
ボクよりも泣きたそうな顔をしているんだ。
「今日も来たよ。、、ずっと忘れないからね。」
そうして、ボクはいつも
"墓場"
でキミを見て、待っているんだ。
その場から動くことの許されないボクは、キミが来てくれるしか、
会える方法が無いんだ。
----一応の解説----
夜道を走った=天国でも地獄でもない真っ暗な場所
走り続けた=死んだことに気付いていなかった
意味の無いことはボクにも知ってた=死んだ事に気づいてしまった
花束を持って、走って、走って、=何かしらの方法でキミに花束を渡したかった
ずっと…=事故か何かに会い、少しの時間が経った