神さえも"望まなかった"世界線。
今日は付き合って半年記念日なんだ。
だから僕は君に日頃の感謝を込めた花束を届けたい。
「早く届けに行かないと…」
仕事で夜中になってしまったんだ。
一応君には連絡をしているから、いつ家に向かっても大丈夫らしい。
早くしないと夜が明けてしまうんだ。
【ブォー (バイク音 適当でゴメンチョ)】
僕はバイクにエンジンを付け、君に花束を届ける。
「ん…?おいおい服が濡れちまってるでは無いかぁ…!!!ヘックシュッ…風邪ひいたかなぁ…。」
最近やけに寒気がするようになったのはこの事だったのか。
流石にこれで届けるわけにはいかない。
あの子にも、もしかしたら風邪をうつしてしまうかもしれないから。
「本っ当にごめんっ!!!!ヘックシュッ…」
「ふふっw大丈夫。無理しないでね。」
取り敢えず電話で謝罪をした。
本当に僕の彼女は優しいんだなぁ…。
ハッピー・エンド1 君に。
【裏話的な】
マジでネタが無いからこの、バッド・エンドとして終わった話をハッピー・エンドに変える事にした。
多分シリーズ化するよ。
次のやつは適当に決めとくね。
「早く逃げ出したいね…、」
君はそう、泣きたそうな顔をしながら僕に言った。
「何バカな事を言っているんだ、もう逃げたようなものだろ?」
僕たちが一緒に居れるということは逃げたようなものだ。
【普通 とは @#$@$#=_$$#%】
「音楽ばっかりしないで、"普通"に勉強して、"普通"の会社につけば良いんだぞ?」
まただ…、
「同性が好き、!?何バカな事を言ってんのよ、貴方は"普通"に女性が好きでしょ?ほら、早く勉強してなさい。」
はぁ…、
「お前何で小さい子と遊んでたんだよwやっぱりお前は何か"普通"じゃないよな〜w高校生は"普通"、同級生とかで遊ぶんだぞ?」
何でなんだよ…、
「"普通"はさ〜w」
「"普通"こんな事ぐらい出来るんだぞ〜?」
「何それ。気持ち悪い、何で貴方は"普通"じゃ無いの?」
は…。
【キーンコーンカーンコーン】
「最近お前、暗いっていうか…、何か悩みでもあるのか?相談聞くぞ?」
「……、おい、…先生ならよ、普通について俺に教えてくれよ。俺が納得するまで。」
ボクは花束を。
ボクは花束を持って、走って、走って、
ずっと、ずっと…、夜道を走り続けたんだ。
キミという人間に会いたいが為に。
意味も無いのはボクだってとっくに知ってたさ。
だけど、ボクはその意味の無い事を…、
意味のある事に変えたかったんだ。
今日もボクの目の前に来て、キミは、
ボクよりも泣きたそうな顔をしているんだ。
「今日も来たよ。、、ずっと忘れないからね。」
そうして、ボクはいつも
"墓場"
でキミを見て、待っているんだ。
その場から動くことの許されないボクは、キミが来てくれるしか、
会える方法が無いんだ。
----一応の解説----
夜道を走った=天国でも地獄でもない真っ暗な場所
走り続けた=死んだことに気付いていなかった
意味の無いことはボクにも知ってた=死んだ事に気づいてしまった
花束を持って、走って、走って、=何かしらの方法でキミに花束を渡したかった
ずっと…=事故か何かに会い、少しの時間が経った
お前が___
浮気というバカな事はしないとわかっていても__
どうしても…、
「不安になってしまうんだ…。」
-安心と不安-