お前と出会ってから
お前と出会ってから全てが狂ってしまったんだ。
お前と出会ってしまったから、俺の存在は消えかかってしまったんだ。
「ははっ笑 変な顔笑 そんな顔すんなって〜笑」
そう言って俺の頬を優しくつねって俺に笑いかけるお前。
「…、今回もお前にテストの点数負けた…。」
お前は人気者だし、運動神経もめっちゃ良いし、
なんならどの科目でも点数高いから、
俺は勝てるわけが無い。
「まぁまぁ!!今回はたまたまっしょ!!」
たまたまって言うけど、たまたまな訳は無い。
「…お前、…嫌い…。」
お前なんて嫌い。
嫌いや。
「…俺もお前と出会ってから何もかも上手く行かなかったわ。」
俺がお前に言うと、笑ってた顔は一瞬にして消えた。
怒ったような顔もしてるわ。
でも…、何で…何で…!!!!!。
「何でっ…!!!」
俺が机を手で思いっきり叩いて、座ってた椅子さえも少し飛んでしまうような勢いで立って、
お前に聞いた。
そしてらお前は、俺の腕を強く握りながらこう言った。
「…、お前が居たせいで、俺の存在は消えかかってたんだよ…!!!」
海の底にまた沈むまで。
俺の夜は自己嫌悪で忙しい。
まるで海の底に沈むような感覚になる。
色々な事が重なり過ぎてて、何もかもが面倒くさくなってくる。
最近何にもしたくなくなって、バイトを無断欠席したら普通にクビになった。
「日頃の態度が悪かったからだ。」
俺なりに頑張ってたんだけどなぁ…って思ってしまう。
確かに、友達とか親からも
「お前って何かさぁ…社会不適合者…?」
「何か愛想が無いよねぇ…」
凄い言われようだな。
何もかもがうざったしくなって、ついに物にあたって、壁に穴を開けたら精神科を勧められた。
「そうだねぇ…自閉症の所があるかもですね。」
教えてもらったけど、当たり過ぎてて面白かった。
まぁこれでも人生楽しんでるから、もう良いかなって思い始めてた。
(作者の実話を元に作らさせていただきました。)
キミに会いたくて。
僕の目の前から"いつの間にか"消えてしまったキミ。
ずっとずっと探してた。
もうキミと会えないのかと思ってた…。けど、
やっとキミに会うことが出来た。
他の人達はキミを見つけ出す事は諦めていた。
ずっとキミがこの世に存在をしているっていうことを信じ続けてたの。
「ずっと寂しかったよね…。でも大丈夫だよ。僕がキミを見つけ出すことが出来た。」
こんな寂しい空間で、キミは何年も1人で居たんだね。
仮想の人間たちはキミのすぐ側に居たんだね。
「ほら、早く。…この世の終電に一緒に乗り込もうか。僕はキミに会いたいから、ずっとこの空間に生きていたんだ。」
あぁ、今日も頑張って生きた。
明日はどんな事が待っているのだろうか。
今日学校で怒られてしまった。
僕は何も悪いことはしていないのに。
ただの濡れ衣。
明日も怒られてしまうのだろうか。
今もお父さんとお母さんが今日も喧嘩をしている。
特にくだらない事なのに。
本当に僕よりも子供みたいだ。
そういえば、好きな子に話しかけられた。
ずっと見ているだけだったけど、今日は目を合わせて話した。
優しくしてくれた。
本当に胸が鳴りすぎて、相手に聞こえそうで怖かった。
登校中に幼稚園児の子が僕と学校に行きたいと言っていた。
友達に見られたらヤバいと思ってた。
けど、その子は無邪気に今日も幼稚園に行っていた。
明日は火葬場だ。
どんな一日が待っているのだろうか。
-閉ざされた日記-
終わらなかった連鎖。
全てが終わった日。
今まで語り継がれてきた呪いは、今日で決着を打つことに成功したのだ。
人々もその事には皆感激したのだ。
だけど、その代わりに俺の大切な親友が死んでしまったのだ。
「終わったよ…、お疲れ様。」
彼奴は呪いの連鎖の犠牲となってしまった。
救いの手も見つからなかった、本当に俺はその事を後悔した。
何か方法があったんじゃなかったのかって、今でもそう考え続けている。
血まみれになった俺の左腕には、彼奴がいつも身につけていたスカーフがまるで一生終わらない呪いのように
縛りついていたのだ。