今日も君の光を浴びる。
僕は自分で輝けないから、少し君が羨ましい。
ゆっくり昇るその先。
僕だけのステージが用意されている。
君のおかげで、僕はいつも銀になる。
君の輝きひとつで、僕は金にだってなれるだろう。
ステージで輝く僕のまわりを囲む、白銀の煌めき達。
僕がいる時もいない時も、ずっと僕のステージを飾ってくれる、大切な仲間。
ステージにいる間、考えるのはずっと君のこと。
かわりばんこでこのステージに昇り続ける、僕の唯一無二。
君のそばにいる時の僕は、ただの青白い影。
君と離れている時だけ、僕は君の光で輝けるんだ。
君のステージに闇はなく、僕のステージに青はない。
闇の中でしか、君の力でしか輝けない僕を、君は笑うだろうか。
いつか、僕も、自分の力で輝きたい。
燃え盛る炎のように輝く君を包み込むくらい、温かい光を放てたら。
そんな風に夢想していたら、空に朱色の光が差した。
今日のステージはもう終わりのようだ。
君の気配を感じながら、僕は仲間とともにステージを去る。
背中に感じる君の力強い気配。
輝きを失っていく僕。
僕の気持ちが君に届かなくても。
僕が君の光で焼け焦げてしまうとしても。
君が見つめているのが、美しい青と緑の星だけだったとしても。
きっと僕は今日も、君の空へ会いにいくよ。
君はずっと、僕の特別。
テーマ『特別な存在』
忘れた、忘れた、もうなんとも思わないよ。
早く次の彼氏欲しいな。
…何回も何回も言った。
沢山自分の心に蓋をして。
忘れられないんじゃないんだ。
君の残り香が心の中から消えなくて。
今更元に戻りたいとも思わない。
これは本当。
なのに、なんでかな、君がずっと心の中にいてしまうんだ。
不快感のない懐かしさと温かさが煩わしくて、早く君を散らしたくて。
消えない君の残り香を主張する心に蓋をして、何度も君を散らす言葉を吐いた。
きっと私はこれからも、君を散らし続けるだろう。
君の存在が心の奥に眠り、新しい春が私を誘い出すまで。
テーマ:『バカみたい』