茜色

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忘れた、忘れた、もうなんとも思わないよ。
早く次の彼氏欲しいな。

…何回も何回も言った。
沢山自分の心に蓋をして。

忘れられないんじゃないんだ。
君の残り香が心の中から消えなくて。

今更元に戻りたいとも思わない。
これは本当。
なのに、なんでかな、君がずっと心の中にいてしまうんだ。

不快感のない懐かしさと温かさが煩わしくて、早く君を散らしたくて。
消えない君の残り香を主張する心に蓋をして、何度も君を散らす言葉を吐いた。

きっと私はこれからも、君を散らし続けるだろう。
君の存在が心の奥に眠り、新しい春が私を誘い出すまで。





テーマ:『バカみたい』

3/22/2024, 1:45:25 PM