月辻

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1/18/2024, 4:19:41 PM

俺の友人は日記を書く習慣がある。
俺自身は正直そう云うのは面倒だし
どうせ続か無いからしないけれど。

その友人の日記には鍵が掛かっている
それ程中身を見られたく無いらしい。
確かに、日記ともなれば己を赤裸々に曝け出す
場所でもあるだろうから見られたくないのも分かる。
ある日その日記を付けていた友人が亡くなった。
原因としては長い間患っていた病を拗らせたらしい。
担当医の言葉によると最期の言葉は
『絶対に日記の中を見ずにそのまま燃やしてくれ』
だったそう。
正直するなと言われた事をしたくなるのが
人間の性と云うものである。
もう誰も住まずにもぬけの殻と化した友人の家に入り
その例の日記を探す。
日記自体は適当な場所に放ってあった。
お、あった。
と内心思いながら
一つの違和感が生まれた。
そう。日記に掛かっている鍵を開ける鍵が無いのだ。
何時も彼奴はどうやって書いていたのだろうか…?
けれど、そんな事はどうでもいい。
友人には申し訳無いが鍵を壊させて貰う。
ペンチで鍵を切る。パチンッペンチの刃が鍵を壊した音がした
開いた開いた。
劫説、中にはどんな内容が書いてあるのだろうか
なんてわくわくしながらページを捲る。
―――
何も無い。
何も書いてない。
ただの真っ白なページがひたすら続いていた。
なんだ、とんだ期待外れだな、。
なんて残念がりながら最後のページに辿り着いた。
これで最後だな。
そう思い最後のページを捲った
そのページにはびっしりと文字が書かれていた。
――――――
『言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと』

俺はその瞬間背筋が凍りとてつもない後悔をした。
何故分かった…?今俺がこの日記を見ていることが
否、恐ろしいのそこでは無い。
恐ろしいのは、これらが【今】書かれているということだ
正確には今では無い。
詳しくは分からないが少なくとも友人が亡くなってから
この文字が書かれたのは分かる。
この日記はインクで書かれていた。
インクは時間が経てば段々滲み乾く
けれどこの文字は違う…。明らかに最近書かれたモノだ
俺はすぐさま日記を閉じ暖炉に薪を焚べその日記を燃やした


『言っただろ。言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま燃やしてくれと言っただろ。絶対に中を見ずにそのまま』

題名:閉ざされた日記

1/16/2024, 3:21:50 PM

人は皆、必要以上に「美しい」に拘る
無論「美しい」の対となる言葉は『醜い』だが、
何故人は皆この「美しい」に拘るのたろうか…?
そもそも、「美しい」や『醜い』なんて
所詮は概念でしか無い。
それにも関わらず皆「美しい」に執着する。
美しいものは美しいものを「美しい」といい
時には醜いものにも『美しい』と言う
けれど醜いものは醜いものを『醜い』といい
美しいものを『美しい』と言う。
そう、決して醜いものは醜いものを
『美しい』と言わないのだ。
醜いものはどれ程足掻いても『醜い』からだ。

「美しい」と『醜い』は対である
「光」と『闇』の様に。
美醜とは表裏一体なのだ。
ならば「美しい」に拘っている者は
「美しい」に拘ると同時に
『醜い』にも拘っているのでは無いか

題名:美しい

1/15/2024, 4:57:35 PM

この世界は美しく醜悪だ。
一見この言葉を見ると矛盾している様にも思えるだろう。
けれど矛盾などしていない。
この世界は美しさ醜悪さを兼ね備えている。
それでこそこの世界なのだ。
なので、例えば美しさか醜悪さ何方かが欠けたとすれば
それはもう、この世界とは違う別の世界なのだ。
私達はこの美しさと醜悪さが交差する
この世界で今日も息をする

題名∶この世界は

1/14/2024, 11:29:29 AM

どうして、僕も行ってはならないんだ?
『貴方がこちらへ来るのはまだ早いわ』
彼女にそう問い掛けたら返ってきた答えだ
何故だい?理由をおくれよ…。
君が居ないと僕は、僕は…
『、大丈夫。
私が、ても、、から、だから―――』
其処で僕は目が覚めた。
何だ、夢か…。
目が覚めた僕の頬には一筋の涙が伝っていた
なんだよ、だから、何だ?
けれど、二度寝したからといって
夢の続きが見れる訳でも無い。
仕方が無い、諦めよう。
―――



夜が来た。
また、同じ夢を見られるかな、
おやすみ
――――――
『あら、今日も来たの?』
あぁ、君に会いたくて。
『ふふ、全く変わらないのね』
彼女は何時ものように笑った。
なぁ、昨日の何て言っていたんだい?
僕は勇気を出して聞いた
『昨日…?
あぁ、私が居なくても貴方の周りには
貴方を支えてくれる人は沢山居るわ。大丈夫よ。
だから、だから、そんな泣きそうな顔しないで?』
優しく微笑みながら触れた彼女の手は温度は感じなかったが何処か温かさを感じた。
嫌だ、嫌だ、僕は君じゃないと駄目なんだ…!
他の奴らじゃ、……
幾らそう彼女に言ったとしても彼女は
何時もの様に優しい微笑みを浮かべるだけだった。
―――
もう朝か、。
目が覚めた僕の頬には
昨日と同じく一筋の涙が零れていた。
零れた涙を拭い今日も彼女におはようの挨拶をする。
返事は返って来ない。
どうして彼女を殺したのだろう。
けれどコレで僕だけを見てくれる、
僕だけを愛してくれる。
一生僕の隣に居てくれる。
これからもよろしくね僕の愛しい愛しい彼女。
……どうしてだろう。僕だけを見てくれる様になって、
幸せな筈なのに、
どうして寂しいんだろうか…?

題名 どうして

11/28/2023, 9:54:36 PM

あぁ。どうこ此の時間が永遠に続けば良いのに…。
なんて、思った経験がある人は少なからず居ると思う
その瞬間が人生の中で何度あるかは分からないが
沢山えると思う。
私の場合はまさに今だ。
今日は付き合ってまぁまぁ経つ恋人と泊りがけでデートだ
私は今日が来るのがとても楽しみだった。
二人で過ごす時間が過ぎるのが早くて
少し寂しさも感じつつ
あっと云う間に夜になってしまった。
ご飯も食べてお風呂にも入った。
後は眠るだけだが、彼からのお誘いがあったのだ。
私は思わず嬉しくて彼に抱きついた
そして夜も深まり……


彼が私のなかに入って来るのが分かる…。
最初は恥ずかしさや緊張していて固まった身体も
今は彼を少しずつだけれども受入れてる

あぁ。幸せだ
心からそう思った。
此の時間が永遠に続けば良いのに…、
あぁ、神様お願いします。
まだ終わらせないで

題名:終わらせないで

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