灯火 霧珂

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2/19/2024, 11:16:28 AM

私は、ずっとループしているような気がする。
『”今日”』という一日をずっとずっと.....。
そうつぶやいていると『ねぇ』と声をかけられた。
『はい!』と大きな声で返事をして振り返ると、
私の大好きな彼氏である琅夢(ろうむ)くんがいた。
篠影 琅夢(しのかげ ろうむ)くん (通称 琅夢くん)は、
アイドルをしていてsyRuGeRs(シュルガーズ)という
グループのセンターをしていてファンの人数も1万人
以上という。そして、最初にも言った通り...私の彼氏。

「ねぇ、紫乃.....俺の話ちゃんと聞いてる?」
「ん?ごめん....聞いてなかった。もう一回!」

ちなみに、彼は私と幼馴染であり私の最推しである。
なぜかsyRuGeRsのメンバーは、みんな私のことが大好き。
そして、私も全員が最推しだからある意味.....神なの、かな?

「だから、俺のことばっか考えてないで前に進めっつってんだよ。」
「なんで?かっこよくて大好きな彼氏は置いてったりしないよ。」

最近では、こんな話ばかりで水族館とかも駄目って言う。
最初は、こんな感じじゃなくてもっと私に寄り添ってくれる感じ。

「はぁ.....お前、忘れたのか?俺は3年前に交通事故って言ったじゃん。」
「交通事故....?な...何言ってんの?だって、私のこと置いてかないって。」

そうだ、私は3年前から....琅夢くんから離れられないで時が止まったままだ。
なんで....こんな大切なことにいままで気付かなかったんだろう。私....最低.....。
だから、syRuGeRsが解散して....私は哀しくって前に進められないでいた......。

「ごめん、ありがとう。琅夢くん、私は....一人でも頑張って前に進むよ!」
「やっと気付いてくれたんだ。うん、一人でも頑張って前に進め!」

哀しい現実から目を背け続けてた私でも、前に進めますように。
いままで、私が目を背けるために.....ループさせ続けてた今日にさようならを。




お題:【”今日にさようなら”】

2/18/2024, 11:08:01 PM

私は、色々な人から嫌われている。
だから、まわりが怖くなっているのだった。
『助けて』という気持ちだけが今日も残っている。
そんなある日、とある青年に家に迎え入れられた。
でも、その青年は『おかえり』と私につぶやいた。
今日、その青年に会ったばかりというのに......。

「これからは、僕のこと橆弥(むや)って呼んで。」

彼は、そうつぶやいて私の方を向いて微笑んだ。

「そういえば、キミの名前聞くのを忘れてたね。」
「私....神雷 柚朱(かんらい ゆじゅ)です......。」

私が名前を彼に伝えると、にやりと笑っていた....。
それに恐怖を感じたので逃げようと後にしようと、
逃げようとしたが彼の方が速く、捕まってしまった。

「キミは、なんで僕から逃げようとするの?」
「なんでって.....あなたが怖いから……。」

私が彼にそう伝えると、彼は『かわいい』とつぶやいた。
彼は、怯えている私をそっと抱きしめて頭を撫でる。
私は、そんなに可愛くはないのにと内心つぶやく……。

「あの....実は.....誰にも認めてもらえないから....。」
「キミは...僕に助けてもらいたいんでしょ?」

彼は、私の答えに被せるようにつぶやいていた。
私の場合、すごく怖かったけどいままでの場所よりも
この人のところに居たほうが安心できる部分もあるから。

「うん、ちょっとというかいままでが色々と怖かった。」
「そっか、大丈夫だよ。これから、キミの傍にいてあげるからね。」

私の傍に?ちょっと、意味がわからなかったけど.....。
でも、大丈夫....だよね?怖かったけど、きっと大丈夫。

「さてと、こっちにおいで。ぼくの大事なお気に入り.....。」
「ん?今.....私になにか言いました?お気に入り.....////」

これからの”幸せの生活”の幕開けなのだろうか?
でも、彼のこと....好きになってきちゃったかも......。




お題:【”お気に入り”】