宝物
昔から、大切なものは全部この箱にいれてる
友達からもらったネックレス
同じグループで活動していた仲間からの手紙
全部この箱の中。
でもね、もっと大切なものはどこにあるか知ってる?
僕の、心の中にあるよ。
楽しかった頃の想い出とか
喧嘩して、皆で仲直りして、笑い合って流した涙も
心の扉を開けたら
そこはもう宝箱
僕の宝物が、全部詰まってる。
これからも、たくさん入れるからね。
キャンドル
暖炉の炎が私を優しく包む
さっきまで冷えきっていた部屋も
あたたかさが広がってゆく
窓の外を見れば
赤いポストの上に真っ白な雪
薄暗い部屋で一人、キャンドルに火をつけて眺める
不意に見た本棚に
色褪せた写真立て
手にとって眺めてみると
去年の冬に、あなたと一緒に撮った写真だった
まだ、私だけがあの頃から進めていない。
もう1年経ったのに。
前を向けず、私だけが取り残されている
寒さも、辛さも、楽しかった頃の想い出も、
全部、この写真に。
ふっと明かりが消えた。
見れば、キャンドルの炎は消えていた。
白い煙が、暖炉の光にうつり、儚く消えた。
キャンドルの匂いだけが、私の鼻腔をくすぐり、
部屋に残った。
キャンドルは暗い部屋で焚くと、ものすごい綺麗で、
消えるときはすごく儚いですよね、その儚さを恋愛に例えて、「私」の失恋を描きました。
いつも恋愛ばかりですが、読んでくださると嬉しいです👏
たくさんの想い出
私の世界はモノクロで
そればずっと変わらないって思ってた
あの日一緒に見た花火も
喧嘩して、仲直りして一緒に見た夕日も
ふざけ合った雨の日も
全部全部色褪せて
でも、君が教えてくれた
「色がなくたって大丈夫
過ごしてきた過去も、
諦めた一瞬も、
これからの未来も、永遠も。
全部、俺が色付けるよ。
色なんて無くたって、俺の色で染めるから。」
今まで積み上げてきた想い出は
心のどこかにしまって、二度と開かないようにしてたのに。
たくさんの想い出が、私を包む
どれも色があるわけじゃない。
私の世界がカラフルになったわけでもない。
すべての想い出が、きみいろに染まってく。
もう想い出を忘れなくていい。
全ては私の心に。
目に見えたものが真実なんかじゃない
あなたの心で感じたものが真実かもしれない。
これからも、ずっと、想い出を。
冬になったら
ねぇ気まぐれな君は
どこに行ってしまったの
隣にあった温もりは
いつしか孤独に変わった
また戻ってこないかななんて
淡い期待胸に抱いて
もう戻ってくるはずなんてないのに
隣空けて待ってるの
冬になったら
僕の温もり求めて
戻ってきてくれないかな
なんて想いは
冬の夜空
白い息に消えてくんだ
冷たく刺さる空気が
僕の心に鉛を落とす
さっさと忘れてしまえば
苦しくもないのかな
君を忘れたくないけど
忘れなくちゃ前に進めない
3回目の冬はすぐそこ
冬になったら忘れよう
はなればなれ
2人で笑い合ったね
手を取り合って並んで歩いたね
時には喧嘩して
時には仲直りして
いつも俺らは隣同士
いつからだろう
君が先に行くようになったのは
楽しさも嬉しさも半分だけど
いつか会える時まで、その楽しさも嬉しさも
俺が取っておくね
俺たちは離ればなれだけど
同じ空の下で繋がってるから
沈む夕日に願う
「…明日は会えますように。」