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6/18/2024, 12:22:51 PM

あれ…?ここはどこだ…?


何処なのか区別がつかない暗闇から、急に視界が開けた。
眩しさを感じつつも目を開けると、目の前に緑の芝生と捉えられるものと、建物のようなものがあった。
見覚えが無い 風景に戸惑う。

ここはどこなんだろう?


考えてる間に、見えているものが段々大きくなっていくのを感じる。
そこでやっと理解した。


ああ、私は今、空に居るんだ。


やけに冷静だった。人間、奇想天外過ぎることがあると逆に冷静になるんだな、と一瞬のうちに思った。

隣でカモメが飛んでいる。
人懐っこいのか、私に寄ってきて鳴いている。
ふふ、かわいい。
私がカモメの鼻に触れると、カモメは嬉しそうに「ミャア ミャア」と鳴いて去っていった。


そこでふと、違和感に気づいた。
風を感じないのだ。
空から落ちている、ともなれば、風が強く当たり、目も開けてられないはずだ。
正直違和感がありすぎる。この違和感が、冷静さの理由の一つ、とも言えるだろう。

(途中までですみません)


6/17/2024, 12:39:40 PM

私は、小学五年生の頃から「イラストレーターになる」という夢を掲げ、今日この日まで毎日絵を描き続けている。






きっかけは日常の些細な出来事だった。

学年が上がり、新しいクラスメイトと共に新学期に踏み出した小学4年生。
いつものように楽しく遊んでいた昼休み。
ある机に、クラスメイトが4、5人集まっていた。
「なんだろう…?」と思い覗いてみると、可愛らしい女の子が自由帳に沢山描かれていた。
その自由帳の持ち主は、初めて同じクラスになったYちゃん。
落書き程度ではあったが、私や他の子と比べると一つ上の上手さがあった。
遊びではあったものの、当時絵には結構自信があったので、それを見た私は何かがビビッときた。
このままじゃ負ける。自分の得意なことが抜かされてしまう…

家に帰った私は、すぐさま自由帳を引っ張り出してきて、女の子を描いて描いて描きまくった。
その子を真似して、描き殴った。
でも出来るのは形が崩れた女の子ばかり。
そりゃあ描き始めたその日に上手くなるなんて、そんなうまい話があるわけない。
だが、悔しくて仕方が無かったのだ。
その日、今までにないほど「絶対に越してみせる…!」という思いが胸の中に残り続けた。

その日から、私は家に帰っては自分の部屋で練習をしまくった。
多い時は一日中描いている時もあった。
もちろん資料も何にもないので、ポーズの練習などは心が折れそうになった。
それでも、「Yちゃんを越す」という思いを胸に、描き続けた。

小学五年生。
Yちゃんを越せたような気がした。
その時の達成感は半端ではなかった。
これで練習を終わろうかと思ったが、その時にはすっかり絵を描くのが大好きになっていた。
自分の好きな子を描ける・作れるという楽しさと、何より、4年生の時の絵と比べて自分の成長が実感でき、とても嬉しかったのだ。

その時だった。「イラストレーターになりたい!」と心から思ったのは。

今年、中学1年生になった。
今も変わらず、絵が好きだ。
絵も年々上達し、私が「人前に出せる」と思える程度には上達した。
今年は、イラストレーターになる第一歩として、「初めてネットに絵を出す」という目標を立てた。
褒め言葉でも辛口でも、評価してもらえるのが楽しみだ。



いつか私の絵が、誰かを感動させるようになれたらいいな。




6/16/2024, 10:43:58 AM

1年前、私は何してたっけな。
まだ学校に、社会についていけてたっけな。
自分の考えを殺して人に合わせてたっけ。
自分を見失いそうになってたっけ。

今考えると、「勝手に周りに合わせて、勝手に疲れるなんて馬鹿馬鹿しい」と思ってしまうけど、「よく何年間も耐えたな」とも思う。

沢山泣いて、沢山喧嘩して。
「消えたい」「死にたい」とは何回思ったかも数え切れない。
こんなに苦労した1年間は人生で初めてだ、と思うほど大変だった。

明日を迎えたくなかった。でも迎えるしか無かった。
大きな絶望と諦めと、ほんの僅かな生きる糧と共に毎日を送っていた。


1年前の私へ。

今の私は、社会からは少し離れてしまったけれど、色々なことを知って、今日も少しづつ前進してるよ。
たまに声を出して泣きたい時もあるけれど、死にたくなるような時もあるけれど、それでも生きてる。

だから、大丈夫だよ。

貴方に協力してくれる人も増える。
人生の、心の支えになってくれる推しもできる。
貴方の特技も、世間から評価を貰えるほど上達する。

辛いかもしれないけど、怖いかもしれないけど、必ず終わりは来るから。


生きてね。

6/15/2024, 4:50:57 PM

私は「彩色」という本が好きだ。
その本は、初めから終わりまで幻想的な風景が描かれている。
かなりのページ数だが、文字は一切無い。
一つ一つの風景が、物語のように繋がっていることも無い。

ただ、風景だけの本。
私はその本が大好きだった。
何回読んでも、風景の美しさや新鮮さが薄れなかったのだ。
別の日に同じページを見ても、違う物語がどんどん浮かび上がってくる。

ある日には太陽が眩しい青春のような晴天に、ある日には異変が起き、「世界と少しズレてしまった」と感じるような空に。

ある日には辺り一面セレストブルーの花が咲く花畑に、ある日には雨上がりの水溜まりに反射するビル街の風景に。

何故こんなにも変わって見えるのかとても不思議だったが、読み込んでいくうち、私の想像力をとても豊かにしてくれたことは確かだ。