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6/4/2024, 11:13:16 AM

【狭い部屋】

狭小住宅が好きだ
部屋自体が自分を包む膜のようで安心する
手に届く所に何でもあるこの安心感
 
これが中途半端に狭いといけない
あれが置けない、ここが足りない、そこがぶつかる等と不都合ばかりが目につく
 
カタツムリやヤドカリの如く
常に家とともに生きていく様に憧憬をいだく
そんなことを考えながら、1LDKの我が家へと帰る

6/3/2024, 12:10:43 PM

【失恋】

 恋に落ちるのは一瞬で
 恋が散るのも一瞬だ

6/2/2024, 12:52:15 PM

【書く練習】

 文章を書くのが得意ではありません。
 私用でも仕事でもメールなんかはものすごく時間をかけてしまいます。
 そのくせ大したことはかけていない気がして、送ったあとは激しく後悔して身悶えしています。
 
 書くことは癒しになるんだとか、何かで読んだ。
 癒されたい私は、ならば書こうと思ったが、うまく行かない。
 苦手なのだ。
 心に浮かんだことをそのまま書きましょうと云うが、
 心で思ったことを言葉に変えるのはとても疲れてしまう。
 
 考えすぎると、頭がつまった感じがして目眩と吐き気がやってくる。
 いつもそうだ、これのせいで好きだった読書もしなくなり、物事への興味が失せた。
 テレビや映画をみても心が動くことが少なくなった。
 大人になったのかと思ったが、そうではないと気づいた
 前は好きだったものが今は色褪せて興味が持てなくなる。
 
 それを自覚した途端に冷や汗がでた。
 自分はなにか大事なものを擦り減らし続けてるのではないかと。
 このままでは感情をなくしてしまいそうな気がした。
 当然そんなことあるわけないのに。
 
 そんなわけで、この焦燥感を打ち消すべく、何か行動を起こさなければと思った。
 無感動に成りつつある自分を留めるために何ができるか?
 たどり着いたのが、苦手ながらに文章を書こうと思ったわけだ。
 ただ最初に言った通り、書くのは苦手だった。
 無理のない範囲で、しかし継続的に。
 毎日少しづつでもいいから、なにか文字を書き残しておこうと思った。

 昨日で10回も書けたことに気がついた!
 まだ癒されることはないが、これが一日でも長く続くように願う。

6/1/2024, 11:27:29 AM

【梅雨】

曇りや雨の日が続く
空気が湿気を含み吸う息さえ重かった
肺の中が重くなる
気持ちも沈みがちだ
 
雨上がりを美しいと言う人もいるが
自分はそうは思えなかった
そこかしこで雨に濡れてベッタリとゴミや植物の葉がへばり付き、なんなら腐ってきている
それを見ていると腐敗が自分に伝染してくるようで吐き気がした

私は曇りや雨が続く季節に生まれたが
この季節が一番嫌いだ

今も死について考えることはないが
この煩わしい季節は私をいつも引きずり込む
 

5/31/2024, 3:04:11 PM

【無垢】

ホコリの被ったブラインドからオレンジ色の光が差し込んでいた。
部屋は静まり返り、ホコリが西日でキラキラと舞っていた。
そこへ二人の男が話しながら入ってきた。
黒い革ジャンの男と、金髪の男は紙袋を抱えていた
 「遅いぞ」
奥のソファから長身の男が声をかけた
 「悪い、買い物に手間取った」
革ジャンが答える
 「だってさー限定のチョコバーがあったんだよ買うっきゃねーって」
 「わかったから」
金髪が捲し立てるのを革ジャンが止めた
長身の男は苛立ちながら言った。
 「いいか、時間厳守だ、守れないようならこの計画から降りて貰うからな」
金髪は慌てて話を変えようとした
 「あ、わるかったよー、時間厳守ね、わかってるって、それよりさーいっこ質問があるんだけと、無垢ってどういう意味?」
 「煩悩から離れるとか、清らかで汚れのないものとか、かな?無垢なる乙女とか言わないか?」
 「あーなんか聞いたことあるかも!うぶな女の子ってことかー、いいよなー女の子の純潔って!」
 「お前は煩悩だらけだな」
革ジャンが笑った
 「いいじゃん煩悩!人間だからねー綺麗なものだけじゃ生きてけないって」
長身は立ち上がり口をひらいた
 「そうだな綺麗事だけじゃ腹も膨れない、そろそろ時間だ、俺たちの無垢を迎えに行こうじゃないか、黄金色の無垢を」
 「イエーイ待ってました、待っててねー俺の金無垢ちゃん」

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