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6/1/2024, 11:27:29 AM

【梅雨】

曇りや雨の日が続く
空気が湿気を含み吸う息さえ重かった
肺の中が重くなる
気持ちも沈みがちだ
 
雨上がりを美しいと言う人もいるが
自分はそうは思えなかった
そこかしこで雨に濡れてベッタリとゴミや植物の葉がへばり付き、なんなら腐ってきている
それを見ていると腐敗が自分に伝染してくるようで吐き気がした

私は曇りや雨が続く季節に生まれたが
この季節が一番嫌いだ

今も死について考えることはないが
この煩わしい季節は私をいつも引きずり込む
 

5/31/2024, 3:04:11 PM

【無垢】

ホコリの被ったブラインドからオレンジ色の光が差し込んでいた。
部屋は静まり返り、ホコリが西日でキラキラと舞っていた。
そこへ二人の男が話しながら入ってきた。
黒い革ジャンの男と、金髪の男は紙袋を抱えていた
 「遅いぞ」
奥のソファから長身の男が声をかけた
 「悪い、買い物に手間取った」
革ジャンが答える
 「だってさー限定のチョコバーがあったんだよ買うっきゃねーって」
 「わかったから」
金髪が捲し立てるのを革ジャンが止めた
長身の男は苛立ちながら言った。
 「いいか、時間厳守だ、守れないようならこの計画から降りて貰うからな」
金髪は慌てて話を変えようとした
 「あ、わるかったよー、時間厳守ね、わかってるって、それよりさーいっこ質問があるんだけと、無垢ってどういう意味?」
 「煩悩から離れるとか、清らかで汚れのないものとか、かな?無垢なる乙女とか言わないか?」
 「あーなんか聞いたことあるかも!うぶな女の子ってことかー、いいよなー女の子の純潔って!」
 「お前は煩悩だらけだな」
革ジャンが笑った
 「いいじゃん煩悩!人間だからねー綺麗なものだけじゃ生きてけないって」
長身は立ち上がり口をひらいた
 「そうだな綺麗事だけじゃ腹も膨れない、そろそろ時間だ、俺たちの無垢を迎えに行こうじゃないか、黄金色の無垢を」
 「イエーイ待ってました、待っててねー俺の金無垢ちゃん」

5/30/2024, 2:54:03 PM

【終わりなき旅】

 行こうよ!
 
しかし私は差し伸ばされた手を振り払った
君は驚いた顔で尋ねる
 
 なんで?
 
 私は嫌だ、どこにも行きたくない、ここでいいんだ
 その旅は君には素晴らしく、心踊るものなんだろう
 でも私には残念ながらそうは思えないんだ
 卑屈になっている訳じゃない
 ただ嫌なんだ、心が動かない
 わかって貰うのは難しいと思う
 だけどこれが私の本心なんだ
 たのむ、もう許してくれ
 
君は傷付いたような表情を浮かべ部屋から出ていった
すまないとは思いつつも、すぐに旅立ちの喜びに
私のことも忘れるだろうと思った

5/29/2024, 1:10:15 PM

【ごめんね】

 ごめんね
 自分の体なのに優しくできなくてごめん
 
 自分こと好きじゃないから
 つい辛く当たってしまう
 
 ほんとは優しくされたいよね
 私もほんとは優しくしたい
 
 何でだろう傷つけたくなんかないのに
 どうしたら優しくできる?
 
 いつか優しくできたなら
 あなたは幸せになってくれるかな?
 そしたら私も幸せになれるかな?

5/28/2024, 2:20:20 PM

【書く練習】

気分の落ち込みが激しいので本日の書く練習はお休みします

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