9/1/2025, 4:22:23 PM
子どもの頃
毎年祖父母の家に遊びに行った
田んぼの脇の用水路の水の冷たさ
青々とした稲穂にトンボが飛び交い
夜には満天の星と
数え切れないほどの蛍が舞う
おままごとをする私に祖父は優しく微笑み
眠る時は祖母がいつも桃太郎を話してくれた
もう二度とやって来ないあの風景を
ずっと忘れることがないように
こうして目を閉じて
時々時間を旅するんだ
「夏の忘れ物を探しに」
8/16/2025, 3:37:34 PM
私をおいて
彼は遠くの空へと羽ばたいた
次会えるのはきっと
夢が破れ去った時
君をおいて
僕は遠くの空へと覚悟を決めた
次会えるのはきっと
君を迎えにくる時
「遠くの空へ」
8/12/2025, 1:15:17 PM
両親共働きだったから
小学校の夏休みは毎年
母の実家に預けられた
祖母は暑い中
乳母車に私と年子の姉を乗せて
朝市に野菜を買いに行く
今思えば二駅はゆうにあり
そこそこの距離だったと思うけど
姉とトロッコに乗るかのように
その道のりを楽しんでいた
野菜には興味はなかったが
帰りに宝石箱というカップアイスを
買ってもらえる事だけが嬉しかった
8月、眩しい日差しの中蝉が鳴くと
優しかった祖母の記憶がよみがえる
「真夏の記憶」
8/11/2025, 4:07:37 PM
店員から受け取ってすぐに走り出すから
ストロベリーアイスがコーンから落ちた
「あっ」
一瞬時が止まり
彼女の顔が歪んだと思ったとたん
大泣きし始めた
やると思った…
「チョコもおいしいよ」
小さな手に握りしめられたコーンに
自分のアイスを半分乗せた
「パパとおそろい!」
さっきまでの泣きっ面が嘘のよう
こぼれたアイスは
あっという間に愛犬が平らげた
ある晴れた夏の話
「こぼれたアイスクリーム」