Riverrun

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12/21/2023, 7:42:12 PM

愚かしくて馬鹿みたい。空がこんなに綺麗じゃなかったらこのまま1歩踏み出せたはずなのに。
中緯度地域では上空11キロ、圏界面を過ぎればそこは雲ひとつない真っ青な大空。
そこに戦火なんて及んでいなかった。
この雲の下はなんて汚い世界なんだろう。我が祖国のために誰かの母国を滅ぼすため、今日も私は飛んでいる。
ふと思う、このまま上へいけたらこんな罪深い私も許されるだろうか。
数日前一緒に飛んでいた仲間は死んでしまった。今日は私1人で偵察に向かっている。
……都合が良すぎて笑ってしまう。きっともうこんな機会はないだろう。
操縦桿を手前に引く。私がよだかになった日だった。

12/20/2023, 8:55:23 AM

インターネットはいつでもどこでも誰とでも繋がれることを可能にしたからこそ、誰からも連絡が来ないことに対する、過剰反応とも取れる現代人の寂しさを生み出してしまった。

12/16/2023, 4:22:27 PM

[先遣隊はどうした!]
[繋がりません!]
[くそっ第四班もやられたか……!]
どんな攻撃もものともしない相手に対しこちらは壊滅状態だ。
[熱量を上げろ!白色隊をもっと派遣しろ!]
[酸素が足りません!!]
[なんだって!?]
これまでなのか?いや、まだなにか出来るはず。
いつだって乗り越えてきたじゃないか。まだ死ぬのは御免なんだ。
[そろそろ応援が到着するはずだから、それまで耐えてくれ……!]
[そろそろって、連絡すら無いのに……!]
わかってないな新人。応援隊はそれこそヒーローのように、いつも突然現れるのだ。
そして一気に相手を殲滅してしまうほど、強い。
[あっ!?]
[応援隊の到着だ……!]
みるみる敵は捕獲されていく。無敵に思えた敵も小さく小さくされていく。
流石に、この敵の為に製造された応援の効果は抜群だった。
仕事の速さに呆気に取られるが、我々も自身の仕事をこなさなくては。
[……よし、全球捕獲完了致しました!]
[心拍数は?]
[異常なしです。]
[よろしい、撤収!]


「あ、熱下がったね。良かった。」
「お大事になさってください。」

風邪をひくと重度化してしまうこの身体、生きにくさに打ち勝つために覚えた術。
病は気からというがあながち間違いでは無い。
私も頑張るから私の白血球たちも頑張って欲しい。
そう思い、熱を出す度に戦闘シーンを想像している。

11/22/2023, 3:58:05 PM

万国共通で恋に落ちるなんて表現するけどさ
重力の責任なんかじゃないよね。
それでも落ちるなんて言いたいのはやっぱり何かのせいにしたいからかな。
人は生涯かけて恋したいらしくて、両親も離婚して再婚してを繰り返してるよ。
離婚の度に何を思うんだろう。
「ああこの人は間違いだった」
もしそう思ってるならやっぱり、過去の自分を正当化するために他に「自分を落とした」原因が必要だもんね。
合理的だね、そういうの好きだよ。
でもさ、周りのことも考えて欲しいよね。

11/20/2023, 5:55:05 PM

もし現状を幸せと言いきれるならあなたが積み上げてきた軌跡は揺るがない宝物だろう。
もしあなたに将来の夢が明確に見えているならそれも宝物になるのだろう。
しかしあなたが思い描く宝物を全部全部つかみ取れるほど現実は甘くないだろう。
そうやってみんな何かを少しずつ諦めながら生きているのだろう。生きていくのだろう。

これは自分への言い聞かせである。

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