Riverrun

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[先遣隊はどうした!]
[繋がりません!]
[くそっ第四班もやられたか……!]
どんな攻撃もものともしない相手に対しこちらは壊滅状態だ。
[熱量を上げろ!白色隊をもっと派遣しろ!]
[酸素が足りません!!]
[なんだって!?]
これまでなのか?いや、まだなにか出来るはず。
いつだって乗り越えてきたじゃないか。まだ死ぬのは御免なんだ。
[そろそろ応援が到着するはずだから、それまで耐えてくれ……!]
[そろそろって、連絡すら無いのに……!]
わかってないな新人。応援隊はそれこそヒーローのように、いつも突然現れるのだ。
そして一気に相手を殲滅してしまうほど、強い。
[あっ!?]
[応援隊の到着だ……!]
みるみる敵は捕獲されていく。無敵に思えた敵も小さく小さくされていく。
流石に、この敵の為に製造された応援の効果は抜群だった。
仕事の速さに呆気に取られるが、我々も自身の仕事をこなさなくては。
[……よし、全球捕獲完了致しました!]
[心拍数は?]
[異常なしです。]
[よろしい、撤収!]


「あ、熱下がったね。良かった。」
「お大事になさってください。」

風邪をひくと重度化してしまうこの身体、生きにくさに打ち勝つために覚えた術。
病は気からというがあながち間違いでは無い。
私も頑張るから私の白血球たちも頑張って欲しい。
そう思い、熱を出す度に戦闘シーンを想像している。

12/16/2023, 4:22:27 PM