過ぎ去った日々を
愛しい日々だと思えるのは
君が僕の隣で笑顔で居てくれるから
晴れた日は太陽の下ではしゃいで
雨の日は湿った匂いと雨音を楽しみ
雪の日は真っ白な世界に目をキラキラさせ
嵐の日は強い風に怯えて僕の手を離さず
すべての日々を精一杯生きている君が
あまりにも眩しすぎて…
僕は戸惑うことが多かったように思う
これからも…ずっと
僕の傍で笑っていておくれ
僕は君を愛し続けるから
君だけを…愛している
この季節の夕暮れ時は
茜色に染まる空が心に染みて
理由もなく泣きたくなるのさ
たまには…こうして
君を待つのもいい
君の居ない世界が
僕にとってどれだけ残酷なのか
思い知るような気がするのさ
たまには…いいだろう?
こうして君のことだけを考えて
ひとりで眠る夜があっても
さぁ…早く僕の所においでよ
たまには…僕を温めておくれ
君の頬に手を添えて
僕の唇を近付ける
君は…僕の唇を見つめて
小さな吐息を漏らした
どうしょうもなく
君が欲しいのに…
君の吐息を感じて
僕は…君に触れぬまま
唇を離してしまった
わからないんだ…
これが僕だけの欲望なのか
君と僕の欲望なのか
時々…目の前の君が
見えなくなるのは
なぜなのだろうか
君は…今
誰を想い 誰を愛する
君は…今
誰の手を取り 誰と走り出す
君の今に…
僕が傍にいることができたなら
君は…今
僕を想い僕を愛してくれますか?
窓から海が見えるこの部屋で
生温い風を窓から感じていた僕は
灼熱の太陽の下でカラフルな日傘を
クルクルと回しながら楽しそうに
歩いている貴女を見つけた
思わず…あっ!っと叫んだ僕をまるで
古い映画に出てくるヒロインのように
貴女はゆっくりと見上げた
微笑んだ貴女の白い肌に浮かぶ鎖骨が
汗でキラキラと光を放ち僕の心は揺れた
どこからともなく聞こえる波の音が
何かの始まりを告げているようだった
貴女はいつでもしっとりと微笑んで
僕の心を幸せにしてくれた
誰にでも平等に幸せを降り注ぐ
太陽のような…そんな人だった