霧夜

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9/9/2024, 11:39:50 AM

私にとって、貴方だけでした

孤独に苦しむ、そんな私に気付き

優しく、寄り添ってくれたのは

--二作目--

唯一なんです

誰かにこんな想いを抱いた事も

無二なんです

貴方へ向ける、この想いは―――

#世界に一つだけ
409作目

9/8/2024, 12:07:21 PM

心の音が、途絶えてしまうその時まで

貴方の隣に、居られたなら...

--二作目--

生きている

包帯が身体中に巻かれ
目を瞑ったままの彼

けれど、確かに

生きている

この胸元だけが、其れを証明してくれている

嗚呼

どうかお願いだから

嫌味ばかり言ってしまったのは謝るから
行きたいと言っていた場所に一緒に行くから
沢山沢山、甘やかすから

「起きてくれよ...莫迦...」

手を優しく包みながら、そう願わずにはいられなかった

#胸の鼓動
408作目

9/7/2024, 11:35:42 AM

手を動かして、足を動かす

それは果たして、自らの意思なのか

今日も誰かが、誰かの手の上で舞い散るのです

--二作目--

貴方と舞って居たかった
広がる花畑の中で
笑い合いながら
貴方と居れたらどれだけ幸せだったか

それなのに

貴方は一人、彼岸花の地へ飛び立ってしまった

嗚呼

もう前の様には舞えないな

#踊るように
407作目

9/6/2024, 12:13:00 PM

耳を着く、騒がしい目覚まし音

瞼を開けば、見慣れた天井

身体を起こせば、怠さを訴える身体

カーテンを開ければ、身体を包む眩ゆかな太陽

嗚呼、今日も一日が始まってしまったよ

--二作目--

本当は分かっていた筈なのだ
知っていた、理解していた筈なのだ

この恋が叶わない事も
何時か別れの時が来る事も

なのに、訳も分からず、涙が枯れるまで泣いてしまった


「さようなら」


いつもの声色で告げられた別れは

ボクを壊すには十分過ぎたんだ

#時を告げる
406作目



















身体を揺すられる感覚が、した
重い瞼を無理やり開けば

何時も澄まし顔のアイツにしては珍しく
焦った様な顔をしていた

なんだその顔は、とか
お前でもそんな顔するんだな、とか
どうしたんだよ、とか

言いたい事は沢山あったのに

今は唯、アイツの身体を思いっ切り抱き締めていた

...肩口に埋めた顔を上げると、そこは薄ら色が濃くなっていた

9/5/2024, 11:48:33 AM

耳を澄ませば、さざ波の音

脳裏に浮かぶは、凪いだ海岸

あの日、君とみた海は

何時までも、鮮明に

--二作目--

伝えられない

貴方への想い

綺麗な貝殻に

閉じ込めて

波にそっと攫わせた

海に攫われてしまった貴方に

届きますようにと

#貝殻
405作目

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