霧夜

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耳を着く、騒がしい目覚まし音

瞼を開けば、見慣れた天井

身体を起こせば、怠さを訴える身体

カーテンを開ければ、身体を包む眩ゆかな太陽

嗚呼、今日も一日が始まってしまったよ

--二作目--

本当は分かっていた筈なのだ
知っていた、理解していた筈なのだ

この恋が叶わない事も
何時か別れの時が来る事も

なのに、訳も分からず、涙が枯れるまで泣いてしまった


「さようなら」


いつもの声色で告げられた別れは

ボクを壊すには十分過ぎたんだ

#時を告げる
406作目



















身体を揺すられる感覚が、した
重い瞼を無理やり開けば

何時も澄まし顔のアイツにしては珍しく
焦った様な顔をしていた

なんだその顔は、とか
お前でもそんな顔するんだな、とか
どうしたんだよ、とか

言いたい事は沢山あったのに

今は唯、アイツの身体を思いっ切り抱き締めていた

...肩口に埋めた顔を上げると、そこは薄ら色が濃くなっていた

9/6/2024, 12:13:00 PM