頑張った、そう胸を張れる事も
私の中には、何も無いけれど
「大好きなんだよ」って、貴方には胸を張って言えるんだよ
--二作目--
人の事を良く見てる所
気配りが沢山出来る所
周りを明るく出来る所
沢山の奴から慕われてる所
所作が綺麗な所
何かと言いつつボクに構ってくれる所
何時も想いを率直に言ってくれる所
お前には、こんなにもいい所がある
誰がなんと言おうが
お前はボクの自慢の恋人なんだよ
#誇らしさ
389作目
波の静かな、月下の元
凪いだ水面は、眩く星空を優しく揺らす
そんな光景を眺め、「綺麗だな」なんて呟きながら
潮風に背中を押されるままに、一歩一歩と歩みを進めた
耳の痛くなる様な世界から、逃げ出してしまう為に
--二作目--
星月を映し揺らす海
それを、ただ静かに見詰める、貴方の横顔
―――嗚呼、ダメだ
僕は貴方を、後ろから思いっ切り抱き締めた
今此処に居る事を、確認する為に
夜凪に攫われ、泡となって、消えてしまわぬ様に
#夜の海
388作目
ペダルを漕いで、高い坂を駆け下る
羽でも生えたかの様な浮遊感と、風を感じながら
チャリンチャリンっと、鈴を鳴らしても見たりする
...なんて、現実では危ないし怖いから
妄想の中の世界で、なんだけどね
--二作目--
一度だけ、二人乗りの自転車に乗った事があった
汗を滲ませながらも、楽しそうにペダルを漕いでいた貴方の事を
その後、疲れたなんて言いながら、笑っていた貴方の事を
今でも鮮明に覚えている
...そんな貴方は
少しペダルを漕ぎ過ぎて、お空まで走り去ってしまったみたい
...どうせなら、その時も、僕は貴方の背中を見ていたかった
#自転車に乗って
387作目
イヤホン越しに聞こえる、綺麗なメロディ
それに耳を傾け、そっと目を瞑り息を吐く
今日も誰かの声は、私に癒しを与えてくれる
--二作目--
ふと、口ずさまれた音
貴方の口から、奏でられた音
不思議と落ち着く、貴方の声色
それに僕は、静かに耳を傾ける
聞き入っていることがバレたら
きっともう歌ってくれなくなると思うから
#君の奏でる音楽
386作目
太陽に愛され、太陽の様な存在の彼は
水平線に目を向けて、今日もニカッと笑ってた
---二作目---
赤いリボンが付けられた、夏の笠
太陽光を、遮るそれは
太陽みたく笑う貴方に、良く似合う
#麦わら帽子
385作目