優しい一面を、知っていた。
勉強熱心な事を、知っていた。
周りに慕われている事を、知っていた
口は悪いけれど、それがツンデレから来るものだと知っていた。
笑顔を絶やさない所を、知っていた。
好きな物と嫌いなものを、知っていた。
沢山知っていた、...ハズだったのに。
静かな教室で、啜り泣く君の姿。
弱々しくて、儚く消え入りそうな君。
...嗚呼、俺は君の何を見ていたのだろう?
---二作目---
最初は、一人の時間は、なんの苦でも無かった。
確かに、彼の事は好きだったけれど、そんな彼の時間を奪うまで傍に居たいとは、思わなかった。
___...今夜は、満月だ。
ガラス越しに、夜空の景色を見詰めながら、スマホの電源を入れる。
そこに映るのは、彼からの一通のメッセージ。
『今日は遅くなる』と。
たったそれだけの、メッセージ。
...吐き出される息は、白くなっている。
「...早く帰って来て下さいよ...」
小さな呟きは、誰に届く訳でも無く、闇夜に消えていった。
#ずっと隣で
239作目
周りの人の気持ちなんか、正直言ってどうでも良い。
大切なのは、君にどう思われてるかだから。
...ねぇ、だからさ
君の本当の気持ち、聞かせて欲しいな
---二作目---
君の事を、もっと知りたい。
何が好きなのか、何が嫌いなのか。
趣味とか、苦手なものとか。
でも、君の目がこちらに向くことは
もう無いんだよ。
#もっと知りたい
238作目
それは、酷く尊いもの。
だからこそ、今この時
君と過ごせる、この幸せな時間を
大切にしたいと、そう思ったんだ。
---
不安は、常に付き纏うもの。
それが、本当の意味で解消されない限り
心の平穏は、訪れる事など無いのかもしれない。
#平穏な日々
237作目
両立することは、難しいかも知れないけれど。
いつか、そんな未来が訪れれば
世界にも、明るい笑顔が増えるのかな。
---二作目---
認めて貰えるのなら、誰でも良かった。
どんな奴でも、どれだけ性格が悪くても。
俺は只々、認めて貰いたかったんだ。
でも、今はお前で良かったと思っているんだよ。
「...ん?どうした?」
そんな、愛おしそうなものを見る目で見詰められて。
心が暖かくなって、穏やかになれて。
嬉しくて、笑顔になれて。
「いや...なんでもねぇよ」
本当に、こいつが俺を選んでくれて良かった。
そう、心の底から思うんだ。
#愛と平和
236作目
もう帰って来ない、日常。
遠い遠い、過去の記憶。
けれど、この記憶の欠片は
ずっとずっと、私の心の中で
色褪せること無く、残り続けるの。
---二作目---
辛い日々は、もう、遠い記憶の中だけで。
彼が居る日々は、もう、手放せられない幸せな日常なんだ。
#過ぎ去った日々
235作目