星空の下を駆ける、赤い帽子を被った白ひげのお爺さん。
赤っ鼻のトナカイさんが引く、輝くそりに乗って
良い子の皆に、プレゼントを届けに行くよ。
Merry Christmas
明日の朝には、君の素敵な笑顔が見られるといいな。
---二作目---
小さなケーキを買い、一人静かな夜を過ごすことしか出来なかったあの頃。
あの日は異様に寒くて、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちになっていたあの頃。
小さなケーキを二つ買い、一緒に飾り付けた部屋でケーキを食べながら、楽しい談笑をしている今。
今夜の俺は、暖かさに包まれていた。
本当は明日が本番だけど、前夜祭と言う事で。
今宵もめいいっぱい楽しもうか。
#イブの夜
159作目
枕元に置いてあった、夢に溢れた贈り物。
子供の頃は、そんな贈り物を見てはしゃぎまくっていたような気がする。
それをお母さんが、優しく微笑みながら眺めていた気もする。
...そんな少し前の記憶を思い出しながら、目の前で昔の私と同じようにはしゃぐ愛娘の姿を眺める。
あの時は当事者だったけど、今ではすっかり立場が入れ替わっている。
けれど、嬉しさは変わらず。
あの時、お母さんもこんな気持ちだったのかな
と思うと、更に笑みが零れてしまう。
ふふ、Merry Christmas
私の可愛い可愛い、娘ちゃん。
...いつかは貴方も、この気持ちが分かる日が来るのかな。
---二作目---
あいつから貰った、プレゼント。
顔を少し赤く染め上げながら、それでも渡してくれた贈り物。
箱を開けると、綺麗な青色の腕時計が入っていた。
意味合いは、多分そういうこと。
「大丈夫だ。俺はいつでもお前の事を愛しているからな」
そう言うと、あいつは「あぁ...」と言いながらさらに顔を赤く染め上げてしまった。
腕時計をプレゼントする意味
「あなたと一緒の時間を過ごしたい」
「どんな時でも自分を思って欲しい」
#プレゼント
158作目
お風呂に湯を張って、その中に黄色い果実を浮かべる
その後に、ゆっくりとお風呂の中に身体を沈め
溜め込まれていた色々な感情を吐き出すように、一息つく
心地良く、暖かい空気に包まれて
今日の自分に、小さな安らぎを
---二作目---
一段と冷える、冬のとある一日。
暖かいコタツの中に入りながら、あいつが淹れた柚子茶に口を付ける。
冷えていた身体が、身体の芯から温まるような気がして、ほわほわとした気持ちになる。
こんな、何気ない一日。
されど、そんな一日に、小さな幸せを見つけ出せるのは、とっても素敵な事だと、改めて思うのだった
#ゆずの香り
157作目
羽ばたく為の翼を持てば、私もこの不自由な檻の中から
自由で偉大な空へと旅立てますか?
---二作目---
どんなに遠くへ離れていても
今日も想いを、空に向けて歌おう
この大空が、俺とあいつを繋いでくれていると信じて
#大空
156作目
白いお髭のおじいさんと、赤いお鼻のトナカイさん。
二人は今夜、星空の下を飛んでいる。
「リンリン」と、音を鳴らしながら
いい子にしていた、君の元へと
---二作目---
リーンリン、リーンリンと、ベルの音が、街に鳴り響く。
去年の夜は、一人で聞いた綺麗な音
今年の夜は、二人で聞いた幸せな音
#ベルの音
155作目