霧夜

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枕元に置いてあった、夢に溢れた贈り物。

子供の頃は、そんな贈り物を見てはしゃぎまくっていたような気がする。

それをお母さんが、優しく微笑みながら眺めていた気もする。

...そんな少し前の記憶を思い出しながら、目の前で昔の私と同じようにはしゃぐ愛娘の姿を眺める。

あの時は当事者だったけど、今ではすっかり立場が入れ替わっている。

けれど、嬉しさは変わらず。

あの時、お母さんもこんな気持ちだったのかな

と思うと、更に笑みが零れてしまう。

ふふ、Merry Christmas

私の可愛い可愛い、娘ちゃん。

...いつかは貴方も、この気持ちが分かる日が来るのかな。

---二作目---

あいつから貰った、プレゼント。
顔を少し赤く染め上げながら、それでも渡してくれた贈り物。

箱を開けると、綺麗な青色の腕時計が入っていた。
意味合いは、多分そういうこと。

「大丈夫だ。俺はいつでもお前の事を愛しているからな」

そう言うと、あいつは「あぁ...」と言いながらさらに顔を赤く染め上げてしまった。

腕時計をプレゼントする意味
「あなたと一緒の時間を過ごしたい」
「どんな時でも自分を思って欲しい」

#プレゼント
158作目

12/23/2023, 10:51:17 AM