11/27/2024, 2:42:29 AM
あなたのことは好きではなかったのかもしれない。
微熱のような恋だった。
熱く熱したのは最初だけ。
長く続く微かな火照りに絆されて、熱した過去を思い返す日々。
もう熱くなることはない冷めるだけの熱を必死に手放さないように。
冷めることから目を背けていた。
あなたの熱に依存していた。
今あなたを手放して分かる。
依存できるなら誰でもよかったの。
11/25/2024, 8:10:31 AM
肌寒い朝にセーターを着て、家を出ようとするあなた。
寝ぼけ眼の私の頭を撫でて優しくキスをした。
外は寒いのに、こんなにも暖かい朝をくれるあなたに
「行ってらっしゃい」と声をかける。
「行ってきます」と笑顔を残して扉が閉まった。
あなたがいなくなった部屋は、暖かいのに私の心は少しずつ冷たくなっていく。
どれだけの優しさを貰っても、
私はあなたの恋人ではないのだ。