NoName

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あなたのことは好きではなかったのかもしれない。

微熱のような恋だった。

熱く熱したのは最初だけ。
長く続く微かな火照りに絆されて、熱した過去を思い返す日々。

もう熱くなることはない冷めるだけの熱を必死に手放さないように。
冷めることから目を背けていた。

あなたの熱に依存していた。

今あなたを手放して分かる。

依存できるなら誰でもよかったの。

11/27/2024, 2:42:29 AM