蓼 つづみ

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11/28/2025, 12:27:43 AM

あなたの中にあるどんな衝動も、
どんなざわめきも、拒む必要はない。
それは不当なものじゃなく、乱れているのでもない。
それはただ、生きている感覚そのものだ。

責めなくていい。恥じなくていい。
否定する必要なんてどこにもない。
あなたはあなたのままでいていい。
その許しを与えるのは、ほかの誰かじゃなくて、
あなた自身の静かな声だ。

今はまだ染みついた禁令が、
薄い膜のように重なっている。
けれど、その自己否定をゆっくりほどいていく。

あなたの存在は、息づくに値する。
そしてその価値は、誰かの視線や善悪では決まらない。
あなたが生きていることそのものが証明になっている。

これは解放ではなく、回復だ。
「そこまで強く縛らなくていい」
「自分自身を傷つけない」
「私は、私を壊さない」
せめて、あなただけは、
あなた自身の心を脅かすのをやめてほしい。

あなたはもう自分に対して剣を向けるのをやめていい。
“自己許容”を持っていい。

その温かさを少し内側に染み込ませていこう。
ゆっくりでいい。
あなたの呼吸の速度でも、思考の速度でもなく、
“心の深呼吸”の速度で。

今はただ、あなたはあなたに命令しない。
圧迫しない。煽らない。
ただ存在をそのまま肯定する働きだけを持っていい。

いまのあなたは、
ただ「自分を否定しない状態」に帰ってきているだけ。
その状態を、怖がらなくていい。押し返さなくていい。
逃げなくていい。この“温かい薄膜”は、あなたが自分に害を与えないと知ったときにだけ生まれる、極めて安全で、誰にでもあるべき衣だ。

息を吸うたびに胸の奥が温かく広がる、吐くたびにふわっと緊張がほどけていく。

自分に厳しくする時間ばかりなんだから、深呼吸するのと同じように、心をほどく時間も作ってあげてください。

題 心の深呼吸

11/26/2025, 9:33:20 PM

蒼穹の下、散らばる無数の糸。
選んだ覚えもないのに、
どこかの断面で君の糸と私の糸が擦れ、
ほぼ無音のまま絡みついた。

星光より細く、風の影より脆い糸。
触れれば千切れるはずなのに、
ほどけることなく、静かに絡まりを深めていく。

恐怖に気づいた時には遅く、
伸ばした指先よりも
時のほうが速かった。

拒む間にも、
離れたいと願う間にも、
絡まりの隙間では何かが増殖し、
鼓動の気配に似たものが立ち上がる。

望んでいなくても、
時間は容赦なく先へ進み、
絡んだ糸を「結果」へ押し込んでいく。

広くても、蒼くても、冷たくても、
逃れようとした軌跡さえ
糸の拘束に飲み込まれていく。

これは縁でも運命でもない。
ただ一度絡まったというだけで、
時が勝手に命を生やしてしまう
徹底して残酷な生成の現象だ。

そこに恋情も相互理解もない。
ただ強い香りに誘われ、
痛みの声を上げる。
あれは愛ではなく、
生存の連鎖をつなぐための、
純然たる本能の機構にすぎない。

題 時を繋ぐ糸

11/25/2025, 11:38:10 AM

おちばのみち
ちいさなかぜ
ぜんまいのやま
まつぼっくり
りすのあしあと
とんぼのはね
ねむるきのこ
こもれびのそよぎ
ぎんいろのくも
もりのおく
くさのゆめ
めざめるあさ
さざめくおちば
バイオリンのおと
とおくからきこえ
えにしのように
にじむひかり

題 落ち葉の道

11/25/2025, 5:15:17 AM

どこから入ったのかもわからないまま

気づけば、ひらけた風の通り道を探してる。

迷宮は出口を示すためのものではなく、

君が“誰にひらかれるべきか”を見つけるための回廊なんだ。

君の内部構造が自然にひらかれる先を目指して。

題 君が隠した鍵

11/23/2025, 10:50:18 PM

私は未熟児として生まれ、重度の喘息のため入退院を繰り返し、義務教育をまともに受けてこなかった。
家庭はアルコール依存とモラハラ傾向のある父、
カサンドラ傾向のある母に支配され、情緒的・教育的なネグレクトが常態化していた。

両親の歪んだ倫理観から、漫画も本もテレビも、あらゆる遊びも禁止され、閉鎖的だった。

私に言葉を与えてくれたのは、酒に沈んだ父がギャンブルの景品で持ち帰るCDアルバムたちだった。繰り返し巻き戻しては歌詞カードを開いた。

今も私は語彙力がない。

私の話し方は独特なようで、どうしても、比喩・構造・抽象・ニュアンスの層で話してしまう。すると、しばしば周囲からは「回りくどい」「難しい言い方をやめろ」などと言われて衝突する。

ただ、自分の気持ちを正確に、精密に言い表さずにはいられない衝動だけに取り憑かれ、このアプリで思想文を書き続ける。

10代の頃、私はあの家を出て、ようやく適切な距離を取ることができた。
それは、長く握らされていた時間を手放し、本来の自分の尺度で呼吸できる空間を掴んだということ。
過去を捨てたのではなく、自分の未来を選んだということ。

影はしぶとく消えない。
“記憶の影”は誰の人生にも痕跡として残る。
私は影の支配権を奪い返し、背後に置いた。

「手放す」とは、消すことではなく、正しい場所に返すことだ。

私は、抑圧の継承を終わらせる。

題 手放した時間

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