「誰も知らない秘密」
「また同じクラスでほっとした。」
おれの一番の友達が言う。
「新2年生ははじめに自己紹介だってさ。めんどくせー」
「そんなんでぶつくさ言うて!もっとしゃんとせなアカンやん!」「んなこと言われても。」
「だって特技とかねぇし。」「ウソつけ!お前はちゃめちゃにピアノ上手いやんけ!」「恥ずかしいから言うなって!」
「でも、こうやって言うてくるっちゅうことは、喋る内容に困ってるんちゃうの?」「……たしかに、まあそうだけど。」
「ヘイ、〇iri」「誰がや?!」「俺の長所を教えて」「顔がええところですー」「おい!お前!それを本人に言わす気か?!」「え?事実やろ?」「クソムカつく」
「んじゃあ、他の長所を教えて」「ちょっと気怠げなところですー」「さりげなくdisるな」「おれはそこがいいとこやと思うんやけどなー。」「うるせー!」
「じゃあ短所を教えて」「最近ポテチ食べ過ぎなところですー」「悪かったな!ってか短所じゃなくね?!」「だって……短所ないやん 。」「んなわけあるか!」「ぴえん」「しばくぞ」「 」
「……趣味は」「音楽聴くこと!」「好きな食べ物は」「天ぷら蕎麦」「得意科目は」「歴史」「将来の夢は」「切手の絵を描く人!」
「身長」「176cm!去年より6cm伸びましたー!」
「体重」「60kg!若干痩せ気味な気もする!」
「あのさ」「なんでも聞いてや!」「いや」「?」
「なんでそんな俺のこと知ってんの……?将来俺のPCの暗証番号突破するつもり、とか……?怖……。」
「なんとなく……?いや、ずっと一緒やったからかな……?」
……やってもうた……。
「へへっ、俺どんだけ愛されてんだよw」「?」
「そんだけ情報ダダ漏れなの、もはやオモロいんだけど!」
「やっぱ変なやつやな、お前!」
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こーゆーしょうもないことで笑えるから、笑ってくれるから。
……おれはお前が好き。
これはおれが墓まで持っていく秘密や。
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やべー、俺のことめっちゃ知られてる。
なんで、なんで……?
俺がお前の事好きなのも、バレてる……?!
あー、腹括った!
ちゃんと好きって、言わなくちゃ、だよな。
……どうやって伝えたら、喜んでくれるかな。
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ほぼ1周年と4000❤︎を同時に達成しました!
皆様本当にありがとうございます!!
今後ともよろしくお願いします୧꒰*´꒳`*꒱૭✧︎
「静かな夜明け」
海、空、暗黒、そして星の瞬き。
聞こえるのは、海風の囁き。
やがて太陽が昇り、静かに、しずかに彼らを消してしまう。
静かな夜明けは、静かな死。
そして、静かなはじまり。
鳥の囀りの音が、大きな波の音が響いて、消える。
死は生に、生は死に、その繰り返し。
この円環を、ゆっくりと歩くのは生命。
さて、今日が今日をはじめる。
「heart to heart」
昨日は誕生日でした。
私には友達と呼べるような人はいないので、家族が申し訳程度に祝ってくれたくらいでした。プレゼントなかったよ……。
ですが、嬉しいことにSNSでは思っていたより祝われました……!
顔も名前も知らない皆さん、ほんとうにありがとうございます!
心と心が繋がるような、触れ合うような、とても温かい時間を過ごせました!残業でしたが皆さんのおかげで美味しく誕生日ケーキが食べられて幸せでした……!よかった……!
今年からはもっと真面目に過ごしていきます!
ここで私の書いた文章を読んでいただいている皆さん、いつもありがとうございます!寒いので気をつけてお過ごしくださいね♪
「永遠の花束」
あぁ、愛しの君よ。麗しき姫君よ。
貴女は言葉では表せないほどに美しい。
言葉の代わりに、何で君の美しさを表現しようか。
絵にしようか。
いや、絵では駄目だ。
いつか色彩を失ってしまうから。
彫刻にしようか。
いや、彫刻でも駄目だ。
どこかが欠けてしまえば、完璧ではなくなってしまうから。
どうしようか。
僕はあれこれ悩んだ。
なんでも作れる僕は悩んだ。
そうだ。それなら。
花束を作ろう。
君の美しさを永遠に閉じ込めた、花束を。
君の瞳はラナンキュラス。君の唇は桜。
君の髪は藤。君の手はダリア。
君は花だ。
君で作った花束。
美しさを閉じ込めた、永遠の花束。
大事な君を、美しい君を、独り占めしてしまおう。
さて、どこに飾ろうか。
どこに隠してしまおうか。
「やさしくしないで」
「ねねー、ニンゲンしゃん!」「?」「はんこうき て、なあに?」「うーん……大人になりきれない子供が大人に反発したくなるお年頃……かな。説明しづらい……。」
「ふーん……。ありがと!」
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「ふーん……そんなことを聞かれて……「……や!やーなのー!」
「で、こうなったんだね?「やーやー!」
……なんか、ごめん……。
「ボク、はんこうき だもん!」
「⬜︎⬜︎、お着替えしようね?」「や!」
「それじゃあ、顔を洗おうか!」「やー!」
「……歯磨きしようね?」「やーやー!」
「ふーん……。それじゃあボクだって!」
「ニンゲンくん!」「よーしよし、いい子だー!」
「なんで自分が撫でられてるんだよ……。」
「あー!だめー!」
「へぇ?」「ニンゲンしゃんになでなで、めんめなのー!」
……申し訳ないが、怒っててもかわいい。
「それじゃあ……⬜︎⬜︎。」「んー……?」
「いい子だね〜!」「ん!やしゃしいの、めー。」
「へえ、嫌なんだ〜?なでなでやーめたっ!」「……やー!」
「やしゃしくないの、めっ!」「よしよ〜し」
「反抗期を続けてもいいよ、⬜︎⬜︎?」「や!」
「はんこうき おわりだもん!」
「それじゃあ、朝ごはんにしようか!」「ん!」
こうして小さな機械による反抗期は幕を閉じた。
反抗期───人々はおそらくこれをイヤイヤ期と呼ぶ……気がする───短いな……。
でも、この子にいちばん似合うのは笑顔だから、早めに終わってよかった。
「ニンゲンしゃん!ごはんたべよ!」
「うん。ありがとう。」
「みんな揃ったね!それじゃあ!」
いただきます!