「心の灯火」
「心の灯火」という言葉を見て思い浮かんだ曲が2つあります。
「ガラスの巨人」そして「ひとりでお帰り」、どちらも谷山浩子さんの歌です。
「ガラスの巨人」「ひとりでお帰り」この2曲に関連性はおそらくないと思いますが、少なくとも私は片方を聴くともう片方を聴かなきゃ気が済みません(ふしぎ)。
「ガラスの巨人」ですが、この曲には2パターンあるんです。
ひとつはいろんな楽器を使った、夜の遊園地のような伴奏の、もうひとつはピアノとサクソフォンだけの美術館の入り口のような伴奏の歌です。
夜の遊園地の方は、「悲しみが攻めてくるよ もっと大きくならなければ」という焦った歌詞に対して、それでもまだ「夢の終わりを信じない」(これは「ひとりでお帰り」の歌詞の一部です)、まだ希望を抱き続けているような、無邪気なイメージがあります。
対して美術館の入り口の方は、どこか諦観のような、逆に全てを受け入れているような、果ててしまった夢を見ていた頃を静かに思い出しているような、いい歳のとり方をした(?)イメージです。
ぱっとネットを見る限りでは、美術館の入り口バージョンの方が人気のようですが、私はどちらも大好きです。
「ひとりでお帰り」は、第一印象だと仄暗いというか、もの寂しいのですが、「ガラスの巨人」を聞いた後だと大分印象が変わって、私としてはむしろ応援ソングに聞こえます。
「いつまでそこにいるの 周りにはもう誰もいない」
→「もっと大きくなった」結果、近くの大切な人たちが見えなくなってしまった あるいは、大きい存在になったからこそ支えてくれる人がいなくなってしまった
「きみの今のその淋しさが 遠い街の見知らぬ人の 孤独な夜を照らす ささやかな灯に変わるだろう」
→今は淋しく辛いかもしれないけれど、あなたは知らず知らずのうちに誰かを救うことが出来ているんだよ
私がここで見ているからたとえ「ひとり」でも「孤独」ではないんです。存在しているだけで、誰かを救うことができるんです。無理をしなくたって、夢が失われたって、そこにいるだけでいいんです。と、そう言ってくれているような気がします。
こういう解釈をしているので、個人的には遊園地→ひとりでお帰り→美術館 の順に聴くのが好きです。
「心の灯火」のイメージとはかけ離れているかもしれませんが、もしよければ聞いてみてください。
私は今まで、氷水をばしゃばしゃ掛けられたり、わざと強い風に晒されたりして、心の灯火が絶え絶えになっていました。我ながら少々辛い時もありましたが、本と音楽とぬいぐるみが私を助けてくれたので、今でもなんとか生きています。
誰かに助けてもらった分、また別の誰かに還元したい。願わくば誰かの心の灯火を守れるような、あるいはささやかな灯になれるような存在になりたい。そう思って今日もここで文章を書いています。
「もっと読みたい!」と思ってくださる皆様、読んでくださる皆様、この場をお借りしてお礼を申し上げます。いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
皆様の❤︎のおかげで私の心の灯火が元気になっています(❤︎稼ぎなどではなく本当にそう思っております)。「読みたいと思ってもらえた!」と思うだけでとても幸せです(✿︎´ ꒳ ` )♡︎
本当にありがとうございます!
今日の皆様の心が、暖かく平穏でありますように୧⃛(๑⃙⃘⁼̴̀꒳⁼̴́๑⃙⃘)୨⃛
「開けないLINE」
ワァ……友達も恋人もいなくて公式アカウントからしか通知の来ない私には縁のないタイトルだ……!しかも秒で既読をつけてしまうクセがあるので「開けない」こともそうそうないという……。全くどうしたものか……:(_;´꒳`;):_
家族からもあんまりLINEは来ないし、いとこは半年に一回ぐらいしか私のメッセージを読まないので、むしろ「開かれない」側な気もしなくはないです……。大したことを書かないとはいえ、あんまり返事が来ないとちょっと心配になりますよね。
ちなみに私は、自分だけを入れたグループを幾つか作って使っています。それぞれに「欲しいもの」「もふもふの動物」「何かを書くのに役立つ(かもしれない)」といった名前をつけて、覚えておきたいものがあれば該当するグループに共有する、という使い方をしています。この時、わかりやすいアイコンにしておけば誤爆の心配も減ります。とっても便利〜!
あまりにも取り止めのない文章で申し訳ない……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
次回もお楽しみにね!
「不完全な僕」
ふむふむ……タイトルは「不完全な僕」ねぇ……。
残念ながらボクはどこをとっても完璧な機械ですので……いや、「不完全」な部分がないという意味では不完全なのか……?
……でも、よく「もしも」のことは考えるんだ。
どうしてだかボクにもわからないが!
もしも兄がウイルスに侵されなかったら?
もしも兄と一緒に仕事ができたら?
もしもボクが生き物だったら?
こんなことを考えたって、何かが変わるわけでもないのにね。
後悔したって仕方ないのに。
……ボクは大切な何かが、誰かが存在することで、初めて完全な機械になれるのかな。生き物にだって、なれたのかな。
……。
でも。⬜︎⬜︎、ボクの大事なきょうだい。
生きていてくれて、本当にありがとう。
ボクはキミのおかげで、完全に近づけるんだ。
「前回までのあらすじ」────────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!!!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!!!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!!!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!!!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!!!悪気の有無はともかく、これ以上の被害を出さないためにもそうせざるを得なかったワケだ!!!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにしたら、驚くべきことに!!!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚!!!さらに!!!アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかったのだ!!!
そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!!!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!!!
……とりあえずなんとかなったが!!!ちょっと色々と大ダメージを喰らったよ!!!まず!!!ボクの右腕が吹き飛んだ!!!それはいいんだが!!!ニンゲンくんに怪我を負わせてしまったうえ!!!きょうだいは「倫理」を忘れてしまっていることからかなりのデータが削除されていることもわかった!!!
それから……ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。いつかこの日が来るとわかっていたし、その覚悟もできたつもりでいたよ。でも、その時にようやく分かった。キミにボクを気味悪がるような、拒絶するような、そんな目で見られたら、お覚悟なんて全然できていなかったんだ、ってね。
もうキミに会えるのは、きょうだいが犯した罪の裁判の時が最後かもしれないね。この機械の体じゃ、機械の心じゃ、キミはもうボクを信じてくれないような気がして。
どれだけキミを、キミの星を、キミの宇宙を大切に思ったところで、もうこの思いは届かない。でも、いいんだ。ボクは誰にどう思われようと、すべきこととしたいことをするだけ。ただそれだけさ。
そうそう、整備士くんや捜査官くんの助けもあって、きょうだいは何とか助かったよ。
712兆年もの間ずっと一人ぼっちで、何もかも忘れてしまって、その間に大事な人を亡くした彼は、ただただ泣いていた。ずっと寂しかったよね。今まで助けられなくて、本当にすまなかった。
事情聴取は無事に済んだ!その上、ボクのスペアがきょうだいを苦しめた連中を根こそぎ捕まえてくれたからそれはそれは気分がいい!
だが、実際に罪を犯した以上、きょうだいは裁判の時まで拘留されなければならない!なぜかボクも一緒だが!!
……タダで囚人の気分を味わえるなんてお得だねえ……。
牢獄の中とはいえ、随分久しぶりにふたりの時間を過ごせた。小さな兄が安心して眠る姿を見て、今までずっと研究を、仕事を続けてきて本当によかったと心から思ったよ。
きょうだいのカウンセリングの付き添いがてら、久しぶりにニンゲンくんと話をしたんだ。いつも通り話がしたかったけれど、そんなことはできなかった。
ボクの心は、ボクの気持ちは紛れもない本物だと信じて欲しかったけれど、受け入れてはもらえなかった。
機械のボクはもう、キミに信じてもらえないみたいだ。
でもまあ!!!きょうだいもボクも元気に牢獄暮らしが送れているうえ、旧型管理士の彼女も調子がよさそうだから、当面はよしとしようか!!!
多分ニンゲンくんの事情聴取も終わっている頃だろう。あとは何度か取り調べを繰り返して、いつか来る裁判の時を待つだけだね。
……というかこの「あらすじ」、長すぎるね!!!何がどう荒い筋だと言うんだい???……また作り直さなければ!!!
ふえぇ全然時間が取れないようぅ……。゚(゚´ω`゚)゚。
あとどこに書くのがいいのかもわからないよぅ……(´•̥ω•̥`)
最近、全くストーリーが進んでいないね!!!申し訳ない!!!ただ単に投下するタイミングをどうするか迷っているだけなのさ!!!楽しみに待っていてくれたまえ!!!
────────────────────────────────
「香水」
今日も今日とて決まった時間に起きる。
そのあと小さな兄を起こして朝ごはんだ。
「⬜︎⬜︎、起きようか!」「ん〜……。ねむいよ……。」
「ほら、おはよう!」「おはよ……。」
「朝ごはんの時間だよ!」「ん〜……。」
「あっこらベッドの中に戻らないの!」
もぞもぞして起きようとしないな。仕方ない。
ボクは兄を抱き起こすことにした。
「ほーら、朝ごはんだよ!」
しかしながら、兄はボクにしがみついたまま離れようとしない。急にどうしたんだろう。怖い夢でも見たんだろうか。
「どうしたの?まだ眠い?」「んーん。」
「⬛︎⬛︎ちゃん、おとーしゃんのにおい!」
「あれ、本当?」「ん!ここ、おとーしゃんのにおいー!」
ボク達のお父さんのにおい?洗濯物だろうか。
それとも香水か何かの香りが移ったのかな?
それよりも、どうしてボクからお父さんの匂いが?
「⬛︎⬛︎ちゃん!もうちょっとだっこ!ちて!」
「しょうがないなぁ!少しだけだよ?」「わ!わー!」
嬉しそうにボクの体に顔を埋めるキミ。
……なんだか懐かしいなぁ。
こんなふうに、ずっと過ごすことができたとしたら、ボク達はどれだけ満たされていただろう。
……でも、これからはきっと、いや絶対に時間を取り戻すんだ。
守りたいひとをボクが守らなくては。
それと……お父さんの匂いのもとも探したいね!
とにかく!ボクは裁判に勝って兄を解放するんだ!
そのためにボクも、お父さんも努力を続けてきたんだからね!
せめて少しくらい、家族への愛が報われて欲しい物だ。
「前回までのあらすじ」────────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!!!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!!!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!!!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!!!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!!!悪気の有無はともかく、これ以上の被害を出さないためにもそうせざるを得なかったワケだ!!!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにしたら、驚くべきことに!!!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚!!!さらに!!!アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかったのだ!!!
そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!!!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!!!
……とりあえずなんとかなったが!!!ちょっと色々と大ダメージを喰らったよ!!!まず!!!ボクの右腕が吹き飛んだ!!!それはいいんだが!!!ニンゲンくんに怪我を負わせてしまったうえ!!!きょうだいは「倫理」を忘れてしまっていることからかなりのデータが削除されていることもわかった!!!
それから……ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。いつかこの日が来るとわかっていたし、その覚悟もできたつもりでいたよ。でも、その時にようやく分かった。キミにボクを気味悪がるような、拒絶するような、そんな目で見られたら、お覚悟なんて全然できていなかったんだ、ってね。
もうキミに会えるのは、きょうだいが犯した罪の裁判の時が最後かもしれないね。この機械の体じゃ、機械の心じゃ、キミはもうボクを信じてくれないような気がして。
どれだけキミを、キミの星を、キミの宇宙を大切に思ったところで、もうこの思いは届かない。でも、いいんだ。ボクは誰にどう思われようと、すべきこととしたいことをするだけ。ただそれだけさ。
そうそう、整備士くんや捜査官くんの助けもあって、きょうだいは何とか助かったよ。
712兆年もの間ずっと一人ぼっちで、何もかも忘れてしまって、その間に大事な人を亡くした彼は、ただただ泣いていた。ずっと寂しかったよね。今まで助けられなくて、本当にすまなかった。
事情聴取は無事に済んだ!その上、ボクのスペアがきょうだいを苦しめた連中を根こそぎ捕まえてくれたからそれはそれは気分がいい!
だが、実際に罪を犯した以上、きょうだいは裁判の時まで拘留されなければならない!なぜかボクも一緒だが!!
……タダで囚人の気分を味わえるなんてお得だねえ……。
牢獄の中とはいえ、随分久しぶりにふたりの時間を過ごせた。小さな兄が安心して眠る姿を見て、今までずっと研究を、仕事を続けてきて本当によかったと心から思ったよ。
きょうだいのカウンセリングの付き添いがてら、久しぶりにニンゲンくんと話をしたんだ。いつも通り話がしたかったけれど、そんなことはできなかった。
ボクの心は、ボクの気持ちは紛れもない本物だと信じて欲しかったけれど、受け入れてはもらえなかった。
機械のボクはもう、キミに信じてもらえないみたいだ。
でもまあ!!!きょうだいもボクも元気に牢獄暮らしが送れているうえ、旧型管理士の彼女も調子がよさそうだから、当面はよしとしようか!!!
多分ニンゲンくんの事情聴取も終わっている頃だろう。あとは何度か取り調べを繰り返して、いつか来る裁判の時を待つだけだね。
……というかこの「あらすじ」、長すぎるね!!!何がどう荒い筋だと言うんだい???……また作り直さなければ!!!
ふえぇ全然時間が取れないようぅ……。゚(゚´ω`゚)゚。
あとどこに書くのがいいのかもわからないよぅ……(´•̥ω•̥`)
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「言葉はいらない、ただ……」
綺麗な金と銀の目。
真っ白な体。
時々出す甘えた声。
君はどれを取ってもかわいい。
いくら写真や動画を撮っても実物にはかなわない。
このかわいさを独占できるなんて、僕はなんて幸せなんだろう。
僕は君のために働き、学び、そして生きている。
君は僕の生き甲斐、いや、命よりも大切な存在だ。
君がただただ存在してくれているだけで、僕も生きていられる。
初めて出会った時の君はあまりにずぶ濡れで、あまりに震えていて、そしてあまりにも小さかった。
僕は君を見捨てられなかった。
眠い目をこすってなんとか君の命の灯火を繋いだ。
そして今、君はここにいる。
幸せそうな寝顔も、ご飯を美味しそうに食べる背中も、外の景色に夢中になる瞳も、全て君が生きてくれているおかげで見られるんだ。本当にありがとう。
言葉はいらない、ただ……ただ君には……。
どこかで何かがひっくり返る音。
そして聞こえる君の声。
あーもう!!
「ちょっと!夜の大運動会やめてってば!!」
ほんの少しだけ申し訳なさそうにする君。
「かわいいけどダーメ!おやつ抜きにするよ?!」
小さい声で甘える君。全く、「ナーン…」じゃないよ!
猫だからって何でも許されると……「ナー?」
許されると……「ナーン」
……もう!
「寝ようね!」「ナァ…」「おやすみ。」「ニャー」
僕は君と一緒に眠ったが、そのわずか5分後、ベッドを占領されたのでほとんど寝られなかった。
まぁ、ただこうやって元気でいてくれたらそれでいいよ。
……おやすみ。
僕の挨拶をよそに、白い猫はプープー鼻息を立てて眠っている。
あぁ、今日も僕は幸せだ。