日向崎萱

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8/7/2023, 2:45:56 PM

こうなることも、ああなることも全部。
「未来は変えられる」じゃない。
未来は変わらない。
変わらない
変わらない
変わらない
悪口もいじめも失恋も
全部最初から決まってた。

ああ、次はいつ死ぬのだろうか。
最初から決まってた。死ぬことも、蘇ることも。
記憶のようで、実は明日には起こること。
既視感がそれを確実なものにする。

8/6/2023, 11:26:33 AM

私に光をよこしてくれるな。
この醜い私に。
お願いだから照らさないで。
私を浮き彫りにしてしまう。
おはようと声をかけないで。
私を照らすあなたは光。
やめて視線を向けないで。
闇を消し去る哀れみの視線を。

でもさよならとは言わないで。
月明かりはひどく冷たいから。
あなたの温もりだけが欲しい。
影を消さない月光にかわって。
もうごめんねとは言わないで。
影を焼き殺すあなたは太陽。
一人の犠牲で全て助かる。
あなたに殺される私は影。

8/5/2023, 11:29:01 AM

午前の8時を知らす鐘が鳴った。
でも、私は起き上がらない。いつもならもう学校に行っている時間だけど、今日は何故だか起き上がれそうにない。

誰の呼ぶ声も聞こえない。
ただ目の前に現れた白い翼を纏った何かに手を引かれて。
私は死んだのだと確信して。

8/4/2023, 12:39:21 PM

ひたすらやり続けることが、人を幸せにした。
電気を食っては翼をつかって送風に送風を重ねることが、人を幸せにした。
本当はつまらなかったが、これしかできない自分を「幸せ」と捉えてくれることに感謝だった。

けれども時代は変わってしまった。
もっと有能な、もっと静かな子が出てきて
私はどんどんいらなくなった。
気づけば翼も折れて、捨てられて。

でもそんな絶望の中で、私の翼は動いた。
つまらないことが習慣になって、電気を食った私は、人の指先をズタズタに。

そう、私は扇風機。つまらないことでもずっと続けてきたからこそ、最期に私は一矢を報いることができた。

8/3/2023, 11:40:37 AM

もう、やりたいことしかやりたくない。
やんなきゃならないことからは逃げて、
いっぱい楽しいことをしたい。
ストレスもなにもいらない。
そんな桃源郷を探している。
でも、目が覚めれば、ソレは夢。
夢オチ。そしたら全てが終わってしまう。
だから目が覚めるまでに、色々なことをしよう。
私が死ぬとき。それは、きっと夢オチなんだ。
だから私は生きたいように生きる。
目が覚めるまでに。

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