苑夏

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3/14/2025, 4:39:25 PM

「君を探して」
どれぐらい時間が経っただろうか
電車に2人で乗って何本も乗り換えて
2人で歩いて、時には寄り道もして、
そんな平凡な時間が流れた。
安いアパートのベランダ、太陽が沈んだ頃彼が
「もし、僕が居なくなったら探してね」
そう言った。
彼はその数ヶ月後、突如消えた
彼と僕の荷物が沢山あったアパートには
元々居なかったかの様に、空っぽだった
いつもは、彼が笑って「おはよう」と言ってくれた
朝も、今日は、何も聞こえない
僕は服を着替えて、財布、携帯をカバンに詰めて
家の鍵も閉めず、走った
「はぁはぁ、はぁ」
何時間走ったかも分からない
ただただ走って、思い当たる場所に行った
最終的に行き着いたのは 夕日で少しオレンジ色に
なった海だった。
そこに彼は居た。
でも、もう遅かった、
「、、おやすみよく眠ってね」
彼は冷たく、真っ白な肌をしていた。
ずっと頑張って来たのだろう
「今までありがとう。また来世で」

3/13/2025, 5:07:06 PM

「透明」
透明、海月は透明で心臓も脳も無いそうです。
触れたら消えてしまいそうで怖いあの子も
海月の様に心臓も脳も無いように心拍の
音がしません。横たわったこの子は
今にでも消えてしまうのでしょうか。

3/12/2025, 2:29:54 PM

「終わり、また始まる、」
始まれば終わる。人生全てそうだ
ゲームも生命も最終的に全てが終わる
終わったと思っても、立ち上がる時間は
人生の中にはある。だからゆっくりと
また始めよう。

3/9/2025, 2:00:53 PM

「嗚呼」
嗚呼、この感情は何なのだろうか、
女の子同士なのに、ただの友達だったのに、
絶対こんな感情なっちゃダメなのに、こんな
′′恋みたいな′′感情ダメなのに、
周りはどう思うかなぁ
彼女はこんな感情になった私を知ってもまだ
友達でいてくれるかなぁ
嗚呼、この感情怖いなぁ
嗚呼、こんな自分が怖いなぁ

3/7/2025, 3:27:27 PM

「ラララ」
春頃、少し冷めた風が吹く
桜の木が満開になっている。
灰色の桜の木、
私は′′色彩異常′′だからだ
色彩異常とは、色が白黒になったり、
色の区別がつかなくなること
色彩異常のせいで色が見えない
緑も、黄色も、赤も、全ての色が白黒だ
今、座っている机だって色が分からない
今、読んでいる本も色が分からない
「はぁ、、」
「何してるの〜!」
「、、、へ?」
誰だこの子?私より身長が一回り小さい
ぐらいの子で多分、とてもフレンドリーな子?
なのかな、?わかんないけど誰、
「ねぇねぇ私ね今ピアノを弾けるようになったの!!」
「でねでね!!私のピアノ聴いてくれない!?」
???何を言っているの?ピアノを聴いて欲しい?
まぁいいけどなんなのこの子
「まぁいいけど、」「えっホントに!!?」
「ちょー嬉しい!!誰も聴いてくれなかったから
嬉しい!!ありがとう〜!」
元気に子だな〜とか思いながらその子を見てると
ピアノを準備し始めた。
「じゃあ聴いててね〜!」
準備が終わったのか元気な声が響いた
ピアノがなった瞬間、、、、
ピアノから、いや音から赤や黄色、緑などの
色が風に乗ったように流れて行く
あれ、おかしいな、どうしよう色が見える、
何故か涙が出てくる きっと色が見えたからだろう
綺麗な音が永遠に続いていく
「ラララ、」
素敵に音、このままずっとこの音を聞いていたい
いつしか私は眠りについていた
「ララララ、笑、喜んでくれて何よりだね笑、!」
幸せだった

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