『ベルの音』
待ち遠しい だけど まだ鳴らない ベルの音
街は賑わい 煌めいている
軽やかで ワクワクするような曲が流れ
街ゆく人の 足取りも軽やかで
心もきっと 踊っている
行き交う人々の表情も どこか 浮かれているような
そんな雰囲気に包まれた この季節
ベルの音は 幸せを運んでくるような そんな音
子どもには夢を 大人にはワクワクを
恋人たちにはドキドキを
非日常の 足が浮いてしまうような感覚を
ベルの音は運んでくれる
束の間の ときめくような そして
寒さで冷えた心も体も 暖炉のように
温めてくれるような
そんな時間を運んでくれる
楽しい 楽しい ベルの音
私にだけは聞こえない そんな気がする人も
もうすぐ 聞こえるよ 耳を澄まして
振りでもいいから 心揺らして 楽しもう
街中が 楽しむための音楽と
楽しむための イルミネーション
楽しむための ご馳走を
ここぞとばかりに 弾けさせてる
楽しむために 生まれてきた わたしたち
楽しまなくちゃ 損損損!!
振りでもいいから 思いっきり
心揺らして 楽しもう!
『寂しさ』
寂しさは 捨てずに
ただ 抱きしめて
傷がズキズキ痛んでも
傷口がジュクジュクしてても
いつか痛みは消えて
瘡蓋になり
痒みすら感じて
最後には 瘡蓋は剥がれ落ち
傷口が見えなくなるように
残る傷跡もあるだろう
だけど、それは
傷つきながらも 生き抜いた過去を
無かったことにしないため。
忘れないため。
寂しい時は
その寂しさを
ただ抱きしめて
今の苦しみを くぐり抜けるために
疼く痛みを 抱えて 抱きしめて
生きていることを ただただ 感じて
寂しさを 紛らわすことなく
寂しさのど真ん中を見つめる
わかるまで あぁ、そうかと
腹の底に すとんと落ちるまで
ひたすらに
それが この苦しみをくぐり抜ける
1番の 近道な気がするから
『冬は一緒に』
『とりとめもない話』
31文字日記
美術館の 微笑むあの 絵の人の
ようにあなたを 惹き留められたら