『星のかけら』
Ring Ring…
鳴り響く電話の音
今日も通常運転で
居留守を装う
特殊詐欺かもしれないし
時間泥棒の営業かもしれないし
Ring Ring…
あぁ、
うるさいなぁ
だんだん腹が立ってくる
わざと一回だけ出て
鼓膜にヒビが入るほど
ガチャ切りしてやりたいな
Ring Ring…
鳴り止まない電話の音
今度はなぜだか
鼓動が速くなる
こんなにしつこいのはなぜだろう
何がなんでも出ないのに
あの線、抜いてしまおうかな
Ring Ring…
Ring Ring…
やがて音は途絶えた
凪のような静寂が訪れた
でも、気付いたんだ
いつの間にか
私は、自分の心のベルの音にも
嫌悪感を抱き
引きちぎって
途絶えさせていたことに
『追い風』
向かい風が強くてさ
どうにもこうにも
前に進めないんだよ
もう、なんてゆうかさ
進む前から心が折れてるって話で
なんでこうも、
私の前にだけ
風が向かってくるのかな
なんか、悪いことした?
ひどいことした?
私だけ、前に進めないように設定されてる?
いや、そう、、、そうなのよ
私だけなはずはないこと、
わかってはいるのよ、頭ではね
でも、胸のところが苦しくて
頭が熱くなって
お腹がムカムカするんだよ
どうすることもできないよって
そんな気持ちになっちゃうの
やるべきことが明確だとしても
それが
できない
そして、できない、というか
やらない自分を責められるのもわかってるし
責められる前に
先回りして責めてるし
リハーサルみたいに
で、結構、本番並みに
ボッコボコだし
もしかしたら、本番以上?
自らボコり、ボコられてんのに
被害者ぶっちゃってさ
人生は
“やるか”
“やらない”か
の二択しかない、らしい
もうさ、“やらない”は連覇してきたんだよね
もはや、王者級、殿堂入り
“やらない”は、もう、とことん極めたんだからさ
今度は、“やる”のターンじゃない?
目指してみるか、もう一つの王者級
風向きが変わったかな?
『君と一緒に』
『冬晴れ』