『追い風』
向かい風が強くてさ
どうにもこうにも
前に進めないんだよ
もう、なんてゆうかさ
進む前から心が折れてるって話で
なんでこうも、
私の前にだけ
風が向かってくるのかな
なんか、悪いことした?
ひどいことした?
私だけ、前に進めないように設定されてる?
いや、そう、、、そうなのよ
私だけなはずはないこと、
わかってはいるのよ、頭ではね
でも、胸のところが苦しくて
頭が熱くなって
お腹がムカムカするんだよ
どうすることもできないよって
そんな気持ちになっちゃうの
やるべきことが明確だとしても
それが
できない
そして、できない、というか
やらない自分を責められるのもわかってるし
責められる前に
先回りして責めてるし
リハーサルみたいに
で、結構、本番並みに
ボッコボコだし
もしかしたら、本番以上?
自らボコり、ボコられてんのに
被害者ぶっちゃってさ
人生は
“やるか”
“やらない”か
の二択しかない、らしい
もうさ、“やらない”は連覇してきたんだよね
もはや、王者級、殿堂入り
“やらない”は、もう、とことん極めたんだからさ
今度は、“やる”のターンじゃない?
目指してみるか、もう一つの王者級
風向きが変わったかな?
『君と一緒に』
『冬晴れ』
『日の出』
暗雲が立ち込める
暗澹たる世界
気力は抜かれ
体に力は入らず
しかし、片手一つで気晴らしに
身を任せることは容易い
時間を無駄にした気にならずに済むし、
一時的に、重苦しい空気から解放される
だけど、解放は長続きはしないし、
心のどこかに虚しさは抱えたままだ
解放されていた分、
戻ってきた時に、息苦しさが
一層強まることだってある
見て見ぬふりをしただけで
何にも、世界は変わってないんだ
内側は見て見ぬふりばかりで
外の世界に、答えを求め続けている
でも本当は、違うんだ
外の世界を見るときの景色は
内側によって決まる
心の内側に
太陽を昇らせなければ
世界は永遠に暗闇のままだ
美しいと評価されてる景色を見ても
何にも感じられないのは
内側を野放しにしているからだ
無気力の壁に押しつぶされているのは
内側の存在を否定しているからだ
心に日の出を見つけよう
心に太陽を昇らせれば
外の世界の景色は
以前と違って見える
今日も、心の中に
日の出を見出そう
新しい世界を
目に焼き付けられるように
私が私の生命に飽きないように
『新年』
年に一度、去年との区切りを付け
生まれ変わったような気持ちで
新たに生活を始められるような
特別な空気に包まれた1日の今日
新年、あけましておめでとう
「今年こそ、今年こそ」と
年を改めるのと同時に
自然と、自分の心もあらたまる
でも、毎年毎年、同じようなところで
とどまっているなとも感じてる
形式的、形骸化した“今年こそ”
それでも、と思う
形骸化した“今年こそ”だとしても
新年に
気持ちを新たに、決意を心に掲げることを
私はやめられない。やめたくない
猫背の姿勢を、ピンと伸ばして改めるように
1日の中で、ふとした瞬間に
新年の“今年こそ”を
思い出すぞ
背筋を伸ばしては
今年こそ
2025年こそ
令和7年こそ
と、新年の決意を
頭の中から取り出して
心のなかに染み込ませるんだ