僕は一人が好きだ。うるさくないし好きなことを出来る。
だからこの幼なじみには困ってる。毎日話しかけてくるせいで自由の時間も減っているし、なんであいつがとか。ふさわしくないのにねとか、分かってるしそもそも僕から近づいてない。
卒業するまでずっとこれか~と僕は諦めてる。多分心の奥底では嬉しかったんだと思う。
いつもが続かないのが現実な訳で、僕の幼なじみは死んだ。死因はトラックの居眠り運転だそうだ。最初は実感が湧かないものだ。いつものように学校に行って、一人になってようやく気づき始めた。あの頃の生活はもう無いんだと。
家に帰ったら幼なじみの親がいた。なんでもあいつが書いた手紙があるらしい。僕は自分の部屋に行き手紙を開いた…
拝啓 ◯◯君へ
私は貴方の事が好きです。
虐めっ子から守ってくれた小学校の頃からずっと好きでした。
貴方は一人が良いと言いながら私に構ってくれたり、迷子の時は時は探しにきてくれました。
そういう優しいところが好きです。
付き合ってください。お返事待ってます。
貴方の幼なじみより
気づいたら涙が目から零れていた。好きだった。僕も好きだったから、失うのが怖くて冷たく接していたはずなのに…結局失ったしまった。
あのあと、学校の先生やクラスメートが大丈夫?とか聞いてきたが適当にあしらってその場を後にしている。もうあんな思いをしないために…僕はだから、一人でいたいと心から思う。
#だから、一人でいたい
嫌で仕方がない学校に行く最中僕は塀に猫をみた。その黒猫の瞳は澄んでいて自由な目だった。僕とは違う、親の期待に応えるために親に指定された所を志望校として決め通っている僕とは「自由になりたい…」"そうなの?"僕はビックリした。声に出てたのか…"でてないわよ"えじゃあ何?!目の前に居るじゃないそこには先程の目をした黒猫がいた。
#澄んだ瞳
私は覚えるのが苦手だ。人の事は疎か、自分の事ですら分からなくなることがある。一時期は病気なのかと疑った時期もある、まぁネットで調べても何もなかったんですけど…学校行っても苦労しかなかった、名前が思い出せず何なのかも分からなくて自分がいやになった。「あぁなんて自分は不出来な奴なんだろう。どうして皆と一緒じゃないんだろう」皆と違って自分は不出来。これだけで私が私を嫌うのには十分な理由だった。
実はこの症状?だけは実際に自分に起きた出来事なんですよ。名前とか誕生日、年齢すら忘れてしまって一時期は大変でした。ちなみに今も年齢は覚えていません。
#私の名前