僕は一人が好きだ。うるさくないし好きなことを出来る。
だからこの幼なじみには困ってる。毎日話しかけてくるせいで自由の時間も減っているし、なんであいつがとか。ふさわしくないのにねとか、分かってるしそもそも僕から近づいてない。
卒業するまでずっとこれか~と僕は諦めてる。多分心の奥底では嬉しかったんだと思う。
いつもが続かないのが現実な訳で、僕の幼なじみは死んだ。死因はトラックの居眠り運転だそうだ。最初は実感が湧かないものだ。いつものように学校に行って、一人になってようやく気づき始めた。あの頃の生活はもう無いんだと。
家に帰ったら幼なじみの親がいた。なんでもあいつが書いた手紙があるらしい。僕は自分の部屋に行き手紙を開いた…
拝啓 ◯◯君へ
私は貴方の事が好きです。
虐めっ子から守ってくれた小学校の頃からずっと好きでした。
貴方は一人が良いと言いながら私に構ってくれたり、迷子の時は時は探しにきてくれました。
そういう優しいところが好きです。
付き合ってください。お返事待ってます。
貴方の幼なじみより
気づいたら涙が目から零れていた。好きだった。僕も好きだったから、失うのが怖くて冷たく接していたはずなのに…結局失ったしまった。
あのあと、学校の先生やクラスメートが大丈夫?とか聞いてきたが適当にあしらってその場を後にしている。もうあんな思いをしないために…僕はだから、一人でいたいと心から思う。
#だから、一人でいたい
7/31/2024, 12:31:31 PM