「君と一緒に」
手を繋いで散歩した
あの小さな公園のことも
お笑い番組で笑うツボが
全く同じだったことも
ジェットコースターが怖すぎて
2人で大泣きしたことも
旅先のご飯が美味すぎて
見つめ合い笑いが止まらなかったことも
海水浴で素潜り中
足がつって海で溺れかかったことも
浜辺で眺めた沈む夕日が
ただただ綺麗で言葉も忘れ
ずっと佇んでいたことも
君と一緒に作った
君との思い出
でも
そんなもの
君がいなきゃ
意味がない
「冬晴れ」
肌に触れる空気は冷たいのに
太陽の光は眩しくて
思わず額に手を翳す
寒さに手を擦り合わせ
温めようと吐く息は
湿気を含み空気を白くする
冬は寒さを運んでくるけれど
冬は心を冷たくするけれど
流れる雲の隙間から
射す陽の光に照らされて
寒さも冷たさも
全て忘れさせてくれる
澄んだ空気の中
今日は冬晴れ
「幸せとは」
生きたい人生を生きていますか?
自分が心から
幸せだと思うことはできていますか?
自分の人生は
自分で決めることが出来るはずなのに
他人の価値観や
自分のそれまでの失敗から
自分のこれからを無理だと決めつけている
過去は変えられないけれど
現在の自分の
未来は変えることができる
幸せとは
自分に目をむけること
「日の出」
日出づる処の天子
書を日没する処の天子に致す
恙無きや
私たちは歴史から
相手の背景や
その状況を読むことで
自分の立場を主張することを
学んだ
先人たちはそうやって
この小さな島国を守り抜いてきた
それなのに私たちは
その先人たちの
偉大な功績も忘れ
自分を主張せず
この小さな島国で
忘却の日々を淡々と過ごしている
ある時ふと
先人たちの刻んできた
歴史の片鱗に触れる
そのたびに私たちには
誇れる国があるのだと
日出づる処の天子の血が
流れているのだと
日の出と共に
思い出さねばならない
「今年の抱負」
新しい年になると大抵
今年の抱負は何ですか?
と聞かれる場面に遭遇する
抱負とは
心の中に抱いている計画や決意のことなので
コミュ障の私にとって
人前で自分の胸の内をさらけ出すなんて
断固拒否となるわけで
それでも拒否れず
抱負を述べなければならない状況下となると
その緊張感から場がシラけることを恐れ
多少なりとも乗り切ろうと
悪戦苦闘するわけで
色々考えて考えて考え抜いて
辿り着いたその答えは…
『抱負とかけまして豊富な在庫と解きます!』
『その心は?』
『どちらも多すぎて選べません』
『もうええわ』
『おあとがよろしいようで』