「新年」
新年とは
何かが始まる
そんなワクワク感が溢れ出す
1年の始まり
新年から
時が刻まれ歩んだ軌跡と共に
次年の懐古へと人々を導く
1年の終わり
メビウスの輪のように
真実の見分けがつかず
抜け出すことが出来なくても
刻まれた記憶は
永遠のものとなる
新年は
始まりと終わり
「良いお年を」
来年も
再来年も
明後年も
明明後年も
ずーっとその先も
あなたにとって
あなたの家族にとって
あなたの住んでいる国にとって
あなたの生きている世界にとって
全ての人にとって
良い年になりますように
「1年を振り返る」
突然
人生の旅路をふと振り返る
この旅が自分の思い描いた旅ではなく
ただただ時が過ぎ去るだけの
ただただ歩き疲れただけの
空虚な旅だと気がついた
なす術のない衝撃が
焦燥感でうずくまる心を
旅路にそっと置き去りにする
私の旅は間違っていたのだろうか
自分探しの旅は
どこから始めても間違いはないんだ
それにやっと気づいた時
それまでの自分を愛おしく思えた
自分探しの旅は
今どの辺りですか
1年前の自分へ
1年後の自分へ
※ここまで読んでくださった皆様へ※
約1週間前に始めたばかりの
こんな拙い詩に
たくさんの❤️をいただき
誠にありがとうございました
来年も
細々とですがアップしていこうと思っています
よろしくお願いします😊
「みかん」
ダンボールの中
触っただけで
美味しい
美味しくないを
見分けられる大人
子供の頃
ダンボールの中
口にすることなく
美味しい
美味しくないを
見分けられる大人に憧れた
やっと
美味しい
美味しくないを
見分けることができる大人に辿り着く
けれどその途端
憧れを身につけた傲慢さが邪魔をして
手を伸ばすことの煩わしさに
ダンボールの底
腐っていることにも気づかない
愚鈍な大人になってしまった
「冬休み」
冬休みって
他のお休みとはちょっと違う
なぜって
クリスマスイブも
クリスマスも
大晦日も
お正月も
こんなに素敵なイベントが
たくさんたくさん待ち構えているお休みは
他にはないから
世界で最も幸せな時間たちが
次々と訪れるお休みは
終わった後に寂しさを残してしまうから
過ぎ去る時間のスピードが
記憶も感情も時間も存在でさえ
不確かなものだと感じさせてしまうから