『遠くの空へ』
見晴らしのよい高台
どこまでも広がる大地
どこまでも続く空
彼女がいる
その場所に立つと
わたしの悩みなど
ちっぽけなもの
弱音ばかりはく自分を
恥ずかしく思う
この場所は彼女がのぞんだ場所だと
ご主人さんから聞いた
それを伝えなければならなかった
彼女のことを想うと
胸が痛い
どんなに遠く離れている場所でも
見上げる空はみんな同じ
いつも彼女に守られている
『!マークじゃ足りない感情』
十月十日
待っていた
その時が
きた
お腹の上に
ハイッ⤴︎
トン→
コロン⤵︎
なんかのった⤴︎
ん⤴︎
へぇー⤴︎
おーーーー⤴︎
えーーーーーーー⤴︎⤴︎
重っ⤴︎
きみなの⤴︎
そっか⤴︎
そうなんだね⤵︎
はじめまして→
よろしくね⤴︎
やっと会えたねーー!♡☆🎶♡☆🎶⤴︎⤴︎
『君が見た景色』
君がいる場所からは
どんな景色が見えてるんだろう
ロジンバッグをにぎる
帽子をかぶりなおす
振り返ると
絶対的信頼できる仲間の姿
スタンドをうめつくす応援団
投球準備にはいる
目の前にいるのは一番の理解者
どんなボールでもとってくれる
ただミットだけを見つめ投じる
打者を打ち取るために
みんなが目指すゴールへと
狙ったところに 一球一球 丁寧に
あと少し
もう少しがんばれば
投じた球は
スタンドに運ばれた
静まりかえるスタンド
張り詰めた糸が切れた
それでも君は投げ続ける
一球 また一球
投げても 投げても…
マウンドに駆け寄る
絶対的に信頼できる仲間たち
君がいる場所からは
どんな景色が見えてるんだろう
君は最後のバッターボックスに立つ
バットが2回空を切った
息をはいて空を見上げる
バットをにぎりなおす
ストラーイク!バッターアウト!!
わたしはスタンドをかけおりた
君と同じ景色を見るために
『言葉にならないもの』
果てしなく広がる雲海
『真夏の記憶』
電話がなった
『生きてていいのかな…』
『苦しくないんだ』
明るいうちにお風呂に入り
浴衣を着る
すこし早めの夕ご飯
熱々のとうもろこし
トマトに砂糖
真っ赤なスイカ
特別な夜
提灯にろうそくを灯し
暗い道を
少し怖がりながら
歩いてく
でも大丈夫
前を歩いてくれる
大きな背中をたよりながら
わたしはついていく
こわくない
平気だよ
大丈夫
だよね?
平気
わたしは走る
どんなかたちでもいい
『生きて』
生きてと願う
なんで
どうして
ダメだよ
わたしじゃないの
生きなきゃだめだよ
また一緒にナポリタン食べようよ
いつも優しくしてくれた
助けてくれた
助けてよ
やだよ
あの時 優しくできたら
優しくなくてごめんなさい
ほんとにごめんなさい
ごめんなさい
花火
見える?
見て!
見てよ
そこからは見えないよ
ここにいるよ
聞こえる?
わたしじゃダメだよ
わたしじゃダメなの
聞こえる
聞こえるよね
みんないるよ
わかるよね
わかるでしょ
そんなことしたら
わたしは
ずっと
きらいになるよ
なるわけないでしょ
わたしではない
みんな泣いてる
真夏なのに
こたつをつけた
あたたかい
ちょうどいい
外はどしゃ降り