『ただ君だけ』
ただ君を想う
好きだ
好きなんだ
君が私と
同じ気持ちじゃない
それは分かってる
私以外に見せる
その見た事ない笑顔が
何よりの証拠だったし
君が自然とそばに居る
その人といるというその事実
…無意識だけには
だれも敵わない
何よりの証拠になるし
何よりも信頼に値する
私はいい子じゃない
だけど、
きらわれるのは耐えられない
…私はあなたの幸せを願えない
だけど…
…あなたの不幸も絶対願わない
私の想いが無くなるまでは
私はあなたをただひたすらに
想ってます
〜シロツメ ナナシ〜
『未来への船』
あなたの船は 進めてる?
自分のチカラで 自分の舵取り
どうかその手を離さないで
迷いながらも進んでけ
どれだけ進路を違えても
船はまだまだ沈んでない
そこから進路を変えるのは
きっととっても大変だ
だけどどんなに遠くても
変えつつ進めるその人生
時に荒波 呑まれたり
潮の流れにさらわれて
舵もオウルも壊れてしまい
進めたくても進めない
心も折れてどうにもならず
泣いて喚いて苦しむ日
そんな波乱を超えゆくあなた
越えても超えても次の波
あと何回!?と 思うほど
何度も来るから ヤになるね!?
だけど気づく これこそが
人生なんだと 痛感する
超えた数だけ強くなる
乗ってる船とあなた自身
どんどん良くなる、強くなる
二度と飲まれぬ 荒波に
今日も舵取り いざ進め!
明日は明日の風が吹く
〜シロツメ ナナシ〜
『静かなる森へ』
あなたの森はどんな森?
森林で緑の生い茂った場所
全てが枯れ果てた寂しい場所
真っ暗で先が見えない深いところ
まるで手入れが行き届いた庭園
野生動物が住む自然豊かな環境
どんな森でどんな環境でも
あなたの森はあなたの環境
時にゆるりと、時に暗く
時に寂しく、時に強く
あなたの森は静かに変わる
あなたの森はあなたのために
あなたの森は成長する
あなたの森は
いま、どんな森?
〜シロツメ ナナシ〜
『夢を描け』
そんなのやめときなさい
そう言って、私の目の前で
私の描いた夢の絵を
破り捨てられた
……親の手によって
今ならわかる
例え世間がわかってない子どもでも
やっていい事とよくない事が
あるのではなかろうかと
ましてや自由に自分を
人生を思い描くだけの時間でさえ
間違いがないにもかかわらず
真っ向から、
そしてそれも否定から入ったのだ
…今も、あの日の衝撃を
時々思い出しては怖くなる
私の好きは…、否定されるの?と…。
自分の好きを
自分で肯定できなくなって
それなりの月日が流れると
その「しこり」は 禍根となって
徐々に現れてきた
私の否定されてきた「好き」を
世間の人達は堂々と行ってるのだ
…私のされた否定はなんだったの?
…私の今日までの我慢はなんだったの?
その気持ちを抑えることで精一杯で
今日までの我慢が馬鹿らしく思えて
私はだんだん…
自分の全てが分からなくなっていく…
【―――では
もう一度、描いてみますか?】
……ハッとした
どこ!?ここ!?
―おっと、すみません
驚かせてしまいましたか?
……だ、だれ!?
―ぁ~大丈夫ですよ
ここは夢の世界【星の図書館】です
いつでもお帰しすることは出来ますし
わりといつでも来ることもできます
私は、ここの管理人です
は、はぁ……
―さて、ほんの少しだけ
心の声を聞かせてもらってました
もし良かったら…
描いてみませんか?
……はい?
―色鉛筆などはありませんが
自由に描ける星空がありますよ
…え?星空?描ける?
……夢ってホントに
なんでもありなんだね…
―はい、なんでもありです
ですので、描いてみませんか?
…でも…それは……
―私に否定されるかも、と?
………―――!
―そうですね…
肯定する理由か、
はたまた
否定しない理由か
どちらになるかは分かりませんが
こちらの本を
ちょっと覗いて見ませんか?
…?なにこれ?
アルバム?いや…スケッチブック?
―どちらでもあります
さらに言えばそうですね…
「星の自由ノート」とでも言いましょう
そちら、自由に見て見てください
名前などは上手くふせてありますし
その相手様たちからも了承は得てます
…はい。(ペラッ)
…え?なにこれ??
―それはどなたが書いたと思いますか?
そちらはつい先日40代ぐらいの人が
自由気ままに描きたい!
との事でしたので、
とにかく自由に描いたものです
…なにかわかりますか?
…これは……?
ん〜…か、かがみもち?
―わかりますか?
それ、「帽子をかぶった白猫」
だそうですよ?
…なっ…!?
―ちなみにその人の夢は
世界一の画伯だそうです
…ちょ!?こ、これは…!
―っふふ。
ね?面白いでしょ?
ちなみに今は
鉛筆1本でちゃんと猫だと
わかる程度の絵をお描きになって
少しは人気が出始めてるそうですよ?
…え?
―(パチンッ)
このタブレットをどうぞ
そのページに進んでますので
…ぁ、可愛い
え?あの…これ…
同じ人…ですか…?
―ええ、同じ人ですよ
まぁそこに至るまでに
その人なりの努力が
沢山あったようですけどね
…………。
―それもひとつひとつは
はたから見たらほんとに些細な
小さな小石でつまづいてるような
それぐらいその人には
絵を描く才能と言うのが
少なかったみたいですね
そのせいで、沢山の
心無い言葉もその方には届いてたようで
……………っ
―ですが、長い時間をかけて
ようやくその域まで達しました
形や人数はどうあれ
その人もその人を知る人の声も
とても楽しそうでしょ
…どうして、続けることが
出来たんでしょうか…?
―それはその人に聞かないと
正確には私にも分かりませんが…
ただそうですね…
私にも言えることがあるとするなら
ただ「楽しそう」でしたよ?
…楽しそう……?
―ええ、楽しそうでした
これはあくまで所感ですが
「楽しむは 才能のひとつ」
だと思ってます
………………
―あなたは、その大切なものを
誰かによって捨てられてしまった
…のでは無いですか?
………………っ
―そこで、私の出番かな?と
少々居眠りしているあなたに
こうやってしゃしゃり出てみました
気を悪くしたらすみませんね
……………いえ
……あの、わたし……
―……どうぞ
お好きに喋ってくださいな
…私の「楽しい」は…
私の「夢」は…、元に…戻りますか?
―そうですね…
あなたの場合、
元に戻ると言うよりは
これから新たに「育て始める」
と言った感じかもしれません
…育て…始める……?
―ええ。
実は本来「夢」や「楽しい」など
好奇心などにまつわるものは
確かに幼少から基本は備わってます
しかし、
あなたのように誰かによって
捨てられてしまったり
あるいは上手く育たなかったり
そういったことはたまにあるのです
…悲しいことですけど
………そう…ですか…
―もっとも、
他にもそういう人がいるからと言って
あなたが納得できるかどうかは
間違いなく別問題でしょうから
まずは、あなたのその心を
少しでも良く育つ環境に
してあげることが肝心かとり。
………でき……ますか?
あなたには…
―私は…そうですね、
あくまで、あなたを
可能な範囲で
支えてあげる程度です
ですが、あなたが望めば
その手伝いは いつでもしますよ
やってみますか?
………はい、お願いします
―いい返事です
とても…とっても、
勇気をもってらっしゃる
では、部屋を変えましょう
「プラネタリウム」という部屋へ
ご案内しましょう
〜シロツメ ナナシ〜
『届かない……』
届かない思いを
したことがあるだろうか
それは物理的にも
それは精神的にも
ご多分にもれず
私も往々にしてあるわけで
背が低いから
ものは届きづらい
特に冷蔵庫の上の奥とか!
背伸びして片付けるはいいとして
出すためには椅子がいる
…親は高いのに
じいちゃんばあちゃんの覚醒遺伝?
いい迷惑だ…
何より
精神的な届かぬ思い
これは、
好きな人への気持ちもそうだし
夢に対する距離もそう
こんなに追いかけても届かない
自分の気持ちがどんなに本気でも
相手に届くかどうかなんて
それは相手だけにわかること
私は心底、痛感した
どんなに仕方ないと思っても
どれだけ相手の理想になっても
それで相手が気に入るかどうかは
また別の話なんだなぁって
私はそこから
よく立ち上がったよ
自分で自分を褒めたげたい
どんなに失意のどん底に
どれだけ落ちていこうとも
私の人生終わらない
今も続きを綴ってる
どれだけ理想と遠くとも
理想と現実 その狭間の
中間地点を探しつつ
そこよりたったひとつだけ
より良い私に なりたくて
あなたも山を超えてきた?
あなたの山を越えてきた?
なんかそんな気がしたの
よく似た匂いを感じたから
たくさん超えた涙の匂い
〜シロツメ ナナシ〜