シロツメ ナナシ

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4/7/2025, 6:06:16 AM

『新しい地図』


今年は見つけた?
新しい地図

けどプチ変な話よね?
自分にとっては新しいけど
地図が存在してるってことは
つまり「誰か」は
そこに行ったことがある

ん〜…二番煎じ?
…なんて思うけど、それはそれ

世間にとっては(今更)でも
自分にとっては「今から」だ

私はまだまだ
未知の方が圧倒的に多い
つまり、人生の楽しみが
今も尚待ってるってこと!
もっともっと未知に出会って
最後まで楽しんで生きていたい

景色も知識も情報も
どの分野でも未知ならば道

冒険心は、
止まらないし
止められないし
止めたくないし
止めなくていい!


進も!一緒に!どこまでも!


〜シロツメ ナナシ〜

4/6/2025, 6:52:33 AM

『好きだよ』


いつからだっけ……?

好きと言える存在が

いやになっちゃったのは…


今ならわかる…

好きと思える存在が

何かひとつでもあることが

幸せなことだったなんて


だから、知ってて欲しい

好きと言える存在が

ひとつでもあることが

とてつもなく幸せなことを


私は、

もう一度探し直しです

好きだと言えるものを

塞がってしまった目を治すために


〜シロツメ ナナシ〜

4/5/2025, 1:21:45 AM

『桜』


春に現れる主役
なんて私は言われてる
だけど私は
いつもここにいるわよ?

だから私からは、
あなたのことが よく見えてる
         ―――と思う

朝の眠そうな顔を見ていた
頭の寝癖もそのままに、
あわてて出ていく様子をしょっちゅう
機嫌がいい時は
いつも枝にタッチしていくよね

夕方や夜に帰るのを見ていた
落ち込んでる日を見てた
調子に乗って遊んで
怪我して泣いて帰ってた日を見た
悔しいのはわかるけど
八つ当たりはできるだけやめてね?
ちょっと痛いから…

お休みの日は
たまにここに来るよね
特に天気がいい日は
遊びに来たりお昼寝に来たりよね
お昼寝の時は虫に刺されないか
気になって仕方なかったけど、
案の定、かゆそうにしてる

毎日見てるのに
毎日成長してる気がする
それは身長だけじゃなくて
あなたの心が成長してるのかな?
でも、変わらないところは変わらない
表情豊かに過ごしてて
なんだかんだであなたの周りは
いつも誰かがいてくれてる
それを見るだけで
あなたの人の良さが
見て取れた

その点に関しては
どれだけ歳を重ねても
あなたの変わらない
あなたの凄いところ


えーっと―――


あぁ―――



どれぐらいもう経ったっけ?



寒さがやってきた
私はこれから咲く準備


咲いたら今年も
あなたがやってくるわね


また誰かと一緒に


ほら、
今年も来てくれた


――――――ん?

あなたの、その隣の人…
それにその手の中の子……


―――――――っふふ




あなたの手と
私の枝とでタッチした

あなたの手の中の手と
私の枝とで―――
優しくタッチした



〜シロツメ ナナシ〜

4/4/2025, 5:47:35 AM

『君に』


私はこの人生の
…人生という名の冒険の
「意味」と言うものを
見失いかけていた
いや…、既に見失っている

なりたいものになる
やりたいことをやる
素敵な人に出会う
知らないものを知る
天寿をまっとうする

……あるにはあるけど、
その喜びというのもに対して
逆に…恐怖を覚える日が来るなんて…

いつまで頑張ればいいのだろうか?
いつまで笑っていられるだろうか?
いつまで…
…そう考えれば考えるほど
私はひたすらドツボにハマっていた

ある意味では答えは簡単だ
それら全ての答えは「死ぬまで」なのだ
みんな追いかけ続けていいんだ

ただ私がいちばん恐れているのは
それらを追いかける気持ちが
途中で無くならないか?
と言う、自分で自分に対する
心の不安なんだと気が付いた
現にそれを私は既に
失いつつあるから
この残った情熱という名の灯火も
あとどれくらい付いててくれるだろう

そんな不安に駆られる中
その日は突然やってきた―――

………………火が―――


本当に真っ暗だった
全てが絶望にしか見えなかった
見える全てがそう見えた
そんな地獄の中に……

暗闇なのに
自分の未熟や弱さや傷ばかり
見えてばかりで仕方がなかった

自分さえも怖かった
自分という存在が
自分をいじめ続け
自分が信じられなくて
自分が怖かった
自分が許せなかった
自分をいつまでも恨んだ


私は地獄をさまよった
ただひたすらに
生きるために生きるように
見えない道を進んでた
これを旅と言っていいのなら
酷すぎる旅となった

旅は…、
全くの無意味だった
あんなに長い間苦しんだのに
必死に乗り越えいきたのに
戻ってきた私は
そこからみるみるうちに
……元に戻ってしまった

…だけど、
これでほんの少し
見方が変わった気がする
結果的にいえば
これが―――「私」
旅という振るいに
自分をどれだけかけても
どれだけ搾りに搾っても
どうしても残るこれらが
きっと………「私」

この「私」は、
どう転んでもどう頑張っても
どんなに醜くても残念でも
私が愛すべき「私」なんだって
無条件に愛すべき存在なんだって


そんな私が
君に言えることなんて
そんなに無いけど
ひとつ、言わせて欲しいかな


ここまで
―――よく、がんばったね


〜シロツメ ナナシ〜

4/3/2025, 6:07:45 AM

『空に向かって』


今日という日は
二度と忘れられないかもしれない…
あまりに散々だった……

朝の体調最悪…
そういう体と心のリズムだとしても
こんなにみんなでいっぺんに
襲ってこなくてもいいのに…
おかげで遅刻も確定だ……

仕事はミスだらけで、その中には
自分のせいじゃないものまで……
とにかく対応におわれた

そんな中なのに、
好きな人が突然の別れ話が
スマホの通知音と共に―――
自分の仕事が忙しすぎたせいか…
結果として見てみれば
あの人を延々と後回しにしていた…
きらわれても仕方ないけど…
なにも…、今日じゃなくても……

項垂れながら帰っていくが
前に気付けず柱にぶつかったり
フンを踏んづけてしまったり……
文字通り踏んだり蹴ったり―――

その日の夜は
全力で泣いて叫んで
酒に溺れると決めた

今日という日を
二度と忘れられないかもしれない…

「がんばれーー!!
 明日の自分ーーー!!」

私は最後に
明日に向かって全力で叫んだ

いつ寝たかは覚えてない……


 ―後日―
気持ちはわかるが程々に、と
ご近所さんに
優しく控えめに注意された―――


〜シロツメ ナナシ〜

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