『ただひとりの君へ』
唯一無二に なりたくて
世界1位に なりたくて
私はひたすら頑張った
世界は広いしとても凄い
僕もなれる!と頑張った
上へ上へと 登ってく
前へ前へと 進んでく
俺もやれば出来るんだ!と
色んな旗や称号を
手に入れまくって進んでく
だけど進めば進むほど
がむしゃら ひたすら 登るのに
世界の高さや凄さ知る
成長している気がしなく
人との違いを噛み締める
違いは実力?それとも才能?
それとももっと違うモノ?
みんなに有って
わたしに無いの?
才能無いのは知ってるけれど
もっと違う 無い を感じた
いつの間にか 落ちていた
身体の四肢も 心の翼も
折れてしまって地に落ちた
ここは何にもない場所で
戻りたくない場所だった
時間をかけて昇ったのに
ここが嫌いで登ったのに
ここに戻ってしまってた…
だけどここにあったんだ
「じぶん」という名の旗あった
いらないものだと思ってた
自分がきらいで置いていた
ボクは初めて、手に取った
この世でただひとりの君は
「じぶんの旗」を持ってるかい?
私はすんごく出遅れた
何じゅう年と出遅れた
だけど今からリスタート
旗はこれからスタートです
自分らしさが 始まります
〜シロツメ ナナシ〜
『手のひらの宇宙』
人の数だけ 物語がある
例えば 同じリンゴでも
あなたと私の見え方は
よく似たようでまるで違う
猫を見ても 木を見ても
人を見ても 変わってくる
それがとっても面白い
同じ題材だとしても
あなたと私はまるで違う
似ていることがあるけれど
スタート・ゴール・中身やら
似て非なる 世界を歩く
違うからこそ 愛おしい
ほんの断片 だけれども
だから書いたの 私の世界
あなたの宇宙は どんな世界?
わたしの宇宙は こんな世界
私の手のひら 見せましょう
無限の「みち」の そのひとつ
〜シロツメ ナナシ〜
『風のいたずら』
は、は…ハックション!!!
(…くすくす)
ぅぅ、くっそ…
は、ハックション!!
(…くすくす)(くすくす)
や、やめてくれ〜…
くそ…、くそー……!
ここから遠いはずなのに…
ハックション!!
(くすくす)(くすくす)
ぐすん…
たのむ!たのむから…!
花粉なんか、
もってこないでくれー!!!
は、は…、ハックション!!!
(くすくす)(くすくす)
〜シロツメ ナナシ〜
『透明な涙』
彼は笑顔を絶やさない
喋る時はほぼほぼ笑顔
他がないわけじゃないけれど
彼は涼しい顔してる
彼の涙は見えないの
誰にも見えない透明で
だけど私は感じるの
彼の頭と胸の中
それは まるで 水の中
キズに しみる 水の中
心の水はみんな出す
バランスとる為 水を出す
だけど彼は こぼさない
迷惑だからと 全て飲む
私はついに ムキになる
私もたいがい、 お節介
「ホント迷惑!」手を掴む
過去イチ彼の手を握る
彼の手首を優しく包む
彼が見せる、初めての
見える涙を、私は見た
やっと本音の顔したね?
〜シロツメ ナナシ〜
『あなたのもとへ』
世界はガチャガチャ言うけれど
子どもは選んでやってくる
その魂に引き寄せられて
勇気を持った魂は
たとえどんな「身」だろうとも
ホントは持ってる みんなある
生きてく強さを持っている
ソラから本気で信じてる
そこなら生きて行けること
どこまで生きて行けるのか
あなたの幸せ?私の幸せ?
助けるために?守る為に?
分からないけど、信じてる
「あなたたちだ」と信じてる
だからきたんだ
あなたのもとへ
これからずっと、よろしくね
〜シロツメ ナナシ〜