登り出した朝日の白が 静かに窓と向き合った
自問自答の末、乾きき った何℃かの情動反応
白む空にせめてもの慰 めを求め窓を開け放つ
黎明の時間だけでも構 わないと輪郭を忘れた
乾いて冷えきってしま った頬を溶かしてゆく
夢へ辿り着くまでは濡 れない様に陽を浴びる
今日もう一度だけと声 に出して唱える夜明け
陽の温もりを宿して、 私は今日も人を生きる
次の朝も開けられる様に私は静かに窓を閉じた。
ー 朝日の温もり ー
自分にとって、正しさを選べる歳になったんだ
そう自覚してからの私の行動は早かった。
頗る聡い訳では無いが、少なくとも愚かでは無いと
そう信じて己を奮い立たせ
勇敢さを示す為に最前線へ身を投じ
敵国兵も国賊達も全て
立ちはだかる者は打ち倒してきた。
曲がらない様にと、道を外さぬ様にと
手を広げ凱旋を果たす度に誉れを胸に抱いた。
だが、どうした事か
愛する国王は変わってしまった。
力を持ちすぎた故に“一等国”へ妄執し始め
戦友でさえ発言や選択を間違えると
正される間も無く叛逆者として
その首を落とされ、晒し者にされ
戦果を知る者にも涙ながらの石を投げられた。
“誉れある国民の品格を生涯を賭して保ち
各々の力を奮い国家の護持を優先せよ”
こんな筈では無かった…
いつの間に私の世界は、私の誇るべき主君は
悪漢小説を誇示するものへと
すげ替わってしまっていたのか?
あの頃へ、正しさを選び直せるのならば
この腐敗臭を憶えたまま、戻りたい。
…否
否、違うだろう。
私の選択肢は今ここにある
私は今、この時代を確かに生きている
過ちは正されなければならぬ
侵された者達を、怯えた者達を
声と共に顔を上げさせられるのは
今を生きる我々に道をくれるのは
他ならぬ我々の理想と行動なのだ。
愛した王よ、愛する国よ
今、私は岐路へと至った。
あの頃を違える、この選択は
きっと貴方の息を止めるだろう
国を変えてしまうやもしれない
それでも、これ以上に国民と戦友を
私は失いたくは無いのだ。
待っていてください
誉れを君主である貴方へ全てお返しする為に
私は今一度、そこまで歩んでみせましょう。
ー 岐路 ー
ちょっと前に 明日世界が終わるなら ってお題書いたなぁと考えちゃうと似てる文章ばっかりしか思いつかないんですよね…。
今回は見送りでお許しください。
アイツがあんまりにも口煩くするもんだから
日頃の溜まりに溜まった鬱憤を晴らそうと
本の出来心のつもりだったんだよ…
偶々、居酒屋のカウンター席で
席を一つ空けた隣に座ってたから
酔った勢いで声掛けちまったんだ
話したらすげぇ気があって終電が無くなって
そんな、そんなつもりじゃなかったのに
朝起きたら…ホテルで、お互い裸で…
も、勿論!指輪を見せて説明したんだ!
けど、彼女は綺麗に笑って…
疲れてたんだねって慰めてくれたんだ
それが、このくすんだ指輪より
大事に、思えてしまったんだよ…
だからっ…そのっ…
別れ「もう結構、本当に救いようも無い茶番劇ね」
ー 最悪 ー
こういう匿名の場所なら書いてもいいか〜
とはならないのが、私だ。
唯一言える秘密といえば、煙草ぐらいだろうか。
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ー 誰にも言えない秘密 ー