黒山 治郎

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登り出した朝日の白が 静かに窓と向き合った
自問自答の末、乾きき った何℃かの情動反応
白む空にせめてもの慰 めを求め窓を開け放つ
黎明の時間だけでも構 わないと輪郭を忘れた

乾いて冷えきってしま った頬を溶かしてゆく
夢へ辿り着くまでは濡 れない様に陽を浴びる
今日もう一度だけと声 に出して唱える夜明け
陽の温もりを宿して、 私は今日も人を生きる

次の朝も開けられる様に私は静かに窓を閉じた。

                ー 朝日の温もり ー

6/9/2024, 8:02:08 PM