狼星

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2/12/2023, 11:37:36 AM

テーマ:伝えたい #92

あなたに伝えたい
いつも頑張っているね
誰にも普段言われないかもしれない
それでも頑張っている
あなたは誰よりも輝いているよ

あなたに伝えたい
お疲れさま
誰かのために 
自分のために頑張っている
あなたは素敵

あなたに伝えたい
『生きて』
今生きている事 自体が偉い
どんなに辛いことがあっても
どんなに悲しいことがあっても
どんなに苦しいことがあっても
立ち向かっている貴方はかっこいい

人生という道を一歩一歩、歩んでいる
あなたに伝えたい
頑張れ

生きているだけで偉いのだから
もっと肩の力を抜いてもいい
そうじゃないと貴方が疲れちゃう

あなたが壊れてしまったら
悲しむ人がいる
無理はしないで 
自分のペースで頑張ればいい
頑張り過ぎは禁物

あなたに伝えたい
いつもありがとう
僕の創る物語を読んでくれて

2/11/2023, 11:48:06 AM

テーマ:この場所で #91

「またこの場所で会おうね」
「うん…。約束だから!」

まいちゃんは可愛くて、同じ女の子の私でも勝てない。そんなまいちゃんは優しくてみんなからも好かれている。私もそんなまいちゃんが大好きだった。
ちっちゃい頃から隣りに住んでいたまいちゃんとは、いわゆる幼馴染だった。私はまいちゃんみたいに優しい子と仲良くいられることが嬉しかった。
そんなまいちゃんが引っ越したのは幼稚園を卒園するときだった。母曰く、暇さえあればまいちゃんの所へ遊びに行くような子だったらしい。
そんなまいちゃんと離れる時、私はわんわん泣いていたらしい。まぁ、幼稚園生だったら分からなくもないが…。
「そういえば…まいちゃん、帰ってきたってね」
「え…? そうなの?」
私は母の言葉に素早く反応した。まいちゃんとは文通をしている。姿は覚えていないが、まいちゃんと手紙でやり取りしているときは楽しくてたまらない。
手紙を通してする会話はできたとしても、もしまいちゃんと会ったとして話せるだろうか…。話すとしても、何を話せばいいのだろう…。
「あれ? 言っていなかったっけ? 今日来るって言っていたけど…」
「え!? 今日!??」
私は声が裏返る。なにそれ! 私なんにも準備していないよ? 出かけることになったらどうしよう…。あぁ、心の準備も……なんて考えていると
ーーピーンポーン
インターフォンがなる。まさか……。
そのまさかだった。
母が
「あら、まいちゃん」
そう言って玄関の方へ行く。わ、どうしよう…。私なんにもして無い…。
「え? 舞桜(まお)? いるわよ? 舞桜〜?」
玄関の方から、私の名前を呼ぶ母の声が聞こえる。
あぁ…まだ心の準備が。
私はリビングでソワソワしているとドアが開く。私は咄嗟に背を向ける。
「も〜。舞桜? 呼んでいるでしょう? まいちゃんが会いたがっているわよ」
「まぁまぁ…」
そう言って聞こえてきたのはなんだか低い声だった。
「舞桜ちゃん?」
後ろから呼ばれる。なんだろう。私が想像しているよりずっと低い声…。
私は振り向いた。そこには背がスラッとした細身の綺麗な美男子が立っていた。え…、誰?
そう思って呆然としていると
「あぁ…舞桜ちゃん。変わってない!! 会いたかった!!」
気がつくとその人に抱きしめられていた。
「は…」
私は固まってしまった。
なに、なに、なに? 何が起こっているの? え、誰?
私は頭が混乱していた。母がフフフと笑う。
「大きくなったわね、まいちゃん」
「舞桜ちゃんのお母さん。その呼び方、すごく懐かしいですね。そう言えば舞桜ちゃんも、文通で僕のことそう呼ぶよね」
「え…? まい、ちゃん?」
「え…? そうだけど…?」
私は眼の前にある美形の顔を見つめる。
これは、一体どういうコト…?
「もしかして…舞桜。まいちゃんって女の子だと思っていた?」
「え? 違うの…?」
「僕、男だけど…?」
それは見ればわかる。何? この人、天然なの?
じゃなくて。まいちゃん=男の人?
「あぁ、そっか。僕ちっちゃい頃、両親に女の子みたいな格好させられていたから…」
「あぁ、そうね! それが原因かも」
まいちゃん? と母は打ち解けているがなんだろう。この不思議な空気感。何も不思議じゃないの? 私が変なだけ?
「あれ? 舞桜ちゃーん?」
「え? 本当にまいちゃん?」
「うん」
「私の幼馴染の」
「うん」
「文通やっている?」
「うん」
「女の子の?」
「ううん?」
え…? 
「あ、証拠。別れるときに公園の桜の下で言った言葉言おうか?」
そう言えば、そうだ。私とまいちゃん別れるときに…。
「『またこの場所で会おうね』」
「……!」
私は頭の中でそのセリフが過去のまいちゃんのセリフに重なる。そして気がつく。この人は本当にまいちゃんなんだって。

2/10/2023, 1:18:27 PM

テーマ:誰もがみんな #90

誰もがみんな同じじゃない
顔も見た目も性格も

誰もがみんな違う
正解も間違えもない
自分の答えを持っている

誰もがみんな色んな経験をしている
辛かったり 苦しかったり
楽しかったり 嬉しかったり

誰もがみんな違って
それに正解も不正解もない

自分の思っていることを
みんなとは違うからといって
封じ込めてしまうことは勿体ない

貴方にしか出せない色はある
貴方にしかない才能がある
貴方にしかない意見がある

他の人と違ってもいい
なぜなら
誰もがみんな違うから
同じ人なんていないのだから

♡1200ありがとうございますm(_ _)m

2/9/2023, 1:02:37 PM

テーマ:花束 #89

花束ってもらって嬉しいの?

男からしたらわからない。
花って枯れるし。
貰ったときだけきれいなだけで、その後どうなるのか正直知らない。
でも、花束を家に飾っている人を見たことがない。
きっとすぐ枯れてしまうんだろうな。
なんて思って横目で見ていると、花屋から出てきた男性に声をかけられた。
「こんにちは。なにかお探しですか?」
どうやら男性は店員さんらしい。
「あ、いえ…なんでもないです」
僕がそう言って立ち去ろうとすると
「花束って綺麗。でも、もらって嬉しい…?」
僕は思わず振り返った。それは店員さんが言った言葉だった。
「え…?」
エスパーなんだろうか。心を読む能力…?
「そんな顔をしていたので…」
ヘラっと笑う店員さん。
「そうですよね、わかります。僕もわからないことですし」
「花を売っているのに…ですか?」
僕の言葉に頷く。そのまま彼は視線を花に向ける。
「僕はどちらかというと送る側ですからね」
店員さんはまたヘラっと笑う。
「でも…」
そんな店員さんの顔が急に引き締まる。
「花屋をやって思ったんです。花束がどうなるか、じゃなくて。送る相手がその人に対して花束あげたいから送るんだって。
いろんなものがある中で、花束をプレゼントする。それはその人には花束あげたいって思ってあげている。その気持ちを相手が受け取る。それが大事なんだって」
店員さんの花を見る目は優しかった。
「まぁ、最終的にいえば、気持ちが伝われば何をあげてもいいってなるんですけどね」
そう言って顔を上げ、僕を見る。
「花束を買ってくださるお客様のその気持ちを、僕は花束で表現する。そしてお客様の気持ちにあった花束を買っていただく。僕の仕事は花とお客様の気持ちを繋ぐサポート、といったところでしょうか」
店員さんの言葉はどこまでも丁寧で、聞いていて不思議な感覚になった。
「そう思うと花束は、もらって嬉しいのではないでしょうか。あとのことより貰ったときのことが大事なんじゃないかなって僕は思いますよ」
店員さんが微笑んだ。貰ったときのことが大事…か。
「今はドライフラワーっていうのもありますし」
「どらいふらわー?」
「花から乾燥させることによって、長く保存できるようにするんです。あぁ、今はハーバリウムっていうのも流行っていますね」
店員さんの言葉に混乱していると
「あぁ、すみません。熱心に話してしまいました」
そう言って謝られる。
「あ、お詫びと言ってはなんですが…。少し待っていてください」
そう言って店内に入っていったかと思うとすぐに戻ってくる。
「これ、どうぞ」
手渡されたのは、小さな花束だった。小さい白い花がピンクの花を際立たせている。
「カーネーションとカスミソウという花を組み合わせています」
「いいんですか…?」
「はい! あ、いらなかったらすみません」
「いえ…。嬉しいです」
僕の口から自然に出ていたその言葉。店員さんは微笑んだ。

僕は店から離れると考えた。
僕が持っていてもいいけど両親にあげてもいいな、と。
僕は店員さんの言葉を思い出す。
ーー貰ったときのことが大事
花のいい香りが僕の鼻をくすぐる。


※ピンクのカーネーション、カスミソウの花言葉:感謝  
 店員さんは花言葉まで考えたのでしょうか?
 両親にあげることまで考えてあげていたのなら、店員
 さんは未来が見えるのでしょうか…?

2/8/2023, 1:06:27 PM

テーマ:スマイル #88

「は~い、笑って笑って〜」
そう言って写真を取っているJKを見ていると、そういえば最近、笑えてないなと思った。
表情筋がかたくなったのか、それとも今があまり楽しくないのか……。ましてや、どちらもそうなのか…。
スマイルというと、ニカッと笑うイメージがあるけど、そういう笑顔が最近は作れない。
作り物の笑顔でもいいのになぁ……。そう思いながら頬を撫でる。同僚がそんな私を見ていった。
「ねぇ、あなたっていつもニコニコしているけど、疲れないの…?」
……え?

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