うたた寝

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3/27/2024, 5:40:11 PM

適当でいい
そんな真面目に生きるなよ
潔癖だと辛いだろ
期待することに疲れて
失うことにも慣れて
乾いた笑顔もいらない
神様ならここにいない

一緒に汚れようよ
優しく抱きしめてあげる
何回だって言ってやるから
いつか死ぬぼくらのために

「だから、そこで待っていて」


♯my heart

2/23/2024, 4:47:10 PM

すべて受け入れることが愛だと思っていた。
確かにそんな時期もあったね。
傷跡をなぞる指先はどこまでも優しいくせに、その言葉でぼくを永遠に縛ろうとするから。
悪いけど、もうさよならだ。

(きみのことなんか、早く忘れたい)


♯ love you

2/12/2024, 3:36:23 PM

「ねえ、おいで?」

彼は優しく笑って両手を広げた。
私は思わず怯む。

「ちょっと、みんなにそんなこと言ってるんじゃないでしょうね?」

疑り深い私に、彼は呑気な声で

「大丈夫、僕は君一筋だよー」

と答える。一体どうなんだか。

二人でブランケットにくるまって、ベランダに出た。星がとてもきれいだ。澄んだ空気が、私の肺の中に入って黒いものを少しずつ浄化してくれる。思わず鼻の奥がツンとして、じわりと涙が溢れそうになる。

背後で彼が少し笑った。

「泣いてるの?」
「泣いてない」

「そんな君には、おまじないをしてあげよう〜。ちちんぷいぷい」
「何それ」
「病める時も健やかなる時も〜」
「…ちょっと待って」

抱きしめられる力が強くなった。私は思わず下を向いた。彼は耳元で囁く。

「     」
「…ばか」

我慢できずに私が顔を上げると、はにかんだ様子の彼と目が合った。


♯伝えたい

2/9/2024, 5:55:06 PM

1000度で焼かれて小さな骨壷に入ったわたしは、あなたの膝の上で眠る。
雨粒のように眦から流れ落ちる雫がとても綺麗だと思った。
きっと、いくつもの夜が明けたら、またわたしは風になってあなたの元を訪れるでしょう。
抱きしめて、その指先に、頬に熱を灯しましょう。
この花束のような口付けに、あなたはただ笑っていて。