命の制限、すなわち寿命は人それぞれ。
長く生きるのを望むのに、その蝋燭は短く。
早く終わりたいと願うのに、その蝋燭は長く。
不公平で勿体無い。神様はこれを平等と言い張る。
なら、永遠に溶けない蝋燭はどうだ。
これもいけない、肉体は生きても心が擦り減る。
終わらない恐怖が背中につき回る。
なんと不便な。なんと面倒な。
この世に生きるとは理不尽な苦行ではないか。
今でも蝋燭は燃え続ける。ゆらゆら、ぼうぼう。
悩みは絶えない。その間にも蝋燭は燃える。
私はなんとなく、胸の蝋燭に触れる。熱かった。
どくどくと震えている。生きている。
燃え尽きるまでの猶予はわからない。
でも、消えた後の悔いは少なくしたいから、
私は蝋燭を持ってこの世を歩く。
小さな灯りは、頼りなくとも温かい。
今、私は二次創作で小説を書いている。
執筆アプリにしか書いてないし、
ネットの海に出してはいないが、
いつかはその作品を出してみたい。
それは多分、世界で唯一のものだと思うから。
驕った言い方になるけど、この作品を作れるのは
私だけだと思っているから。
私よりもたくさん文章を出している人がいるけど、
その人達に負けない位の楽しさがあるという
自信はある。
でも怖いなぁ、色々言われて書けなくなったらヤダな、
と思ってしまって出せないでいる。
まだ一歩は踏めず、作品は未だ私の手の中です。
無色の世界…と聞くと、雨が降っている光景を思いつく。
灰色の雲から落ちてくる雨粒。
それらが窓ガラスを叩きつけたり、傘の上をリズミカルに弾んだり。
低気圧で体調を崩す人や、洗濯物が干せないと嘆く人、出掛ける時に悪天候で最悪と愚痴る人も多い。
もちろん私もそんな時もある。
でも、雨が降るのは嫌いではない。
畑に効率良く水やりができる。
雨音を聞きながらリラックスして趣味に没頭する。
雨に似合う静かなジャズを聞くのもいい。
そして、雨が上がった後に、鮮やかな虹が遠くに見えたなら、なんだか得した気分になるものだ
推しになる始まりはいつも突然である。
最初はそんなに興味がなく、見た目も自分の好みではないキャラクターだった。
しかし、親密度イベントからそのキャラクターの来歴と好きな事が解っていくと、「可愛いとこあるなぁ」と保護者のような感覚になっていった。運命とは分からないものだ。
沼に突き落とされたのは、出会って半年経った頃の夏。限定ガチャにそのキャラの浴衣姿が実装された。割と早くに実装されるとは優遇されているな、と思ったが、私はすぐに運営へ感謝する事になる。
ガチャを引いてゲットした後、キャラ毎にミニストーリ
ーが見れる。いつものように読み進めようとした。
トドメを刺されたようなものだった。気がつくと私は沼に落ちていた。
お題「始まりはいつも」