終わりのない話をしたい
どこまでも、どこまでも
レールの終端なんて銀河に投げちゃって
光りの粒子を一つずつ数えるみたいに
理由なんかなくてもいい
君の存在そのものが証明になっているから
終わりのない話をしたい
どこまでも、あなたと
睡眠、っていう最強の回復カードを捨てて、
HPをゴリゴリに削っているはずなのに。
それでも何故だかぐんぐんとMPが上がっていく感覚がして、
それがどうにも楽しくて手を止めることが出来ない。
思考の波にのって、今ならどこまでも行けそうだ。
そんな夜更かしの夜が、たまにはあったっていいじゃないか。
部屋の前に、大きなイチョウの木がある。
段々と色付いていくそれは、目にも鮮やかな紅葉を見せてくれる。
毎年それを写真に納めるのが、私のひそかな楽しみだ。
陽の光りを受けてたくましく黄色を放つその姿から、
私は何だかいつも活力のようなものを貰っている気がする。
けれど、それを堪能出来るのはほんの限られた時間だけで。
気付けば少しずつはらはらと葉を落として、枯れ木へと変わっていくのだ。
そうやって、窓の外から、真正面から、ひっそりと秋の終わりを告げられる。
ああ、もう窓の外をのぞいても、あのきれいな黄色はそこにいなくなってしまうのか。
どうしても、それに寂しさを感じてしまうけれど。
何かの終わりは、きっと何かの始まりでもあると、そう信じて。
今年もまた、冬がやってくる。
その人がどの立場にたって、どんな目でそれを見るかによって
物事なんて容易く揺れ動いてしまうものだから。
だから、この世に絶対的な正しさや美しさ、不変なるもの、
混じり気がないものなんて無いと思うけれど。
それでも、絶対的に信じたくなってしまうもの、
心の底から信じてしまうもの、
絶対に失くさないよう、大切に抱え込もうとしてしまうもの。
それが私にとっての宝物なのかもしれない。
本当に自分がおわっちゃいそうになったとき、
スマホをつけて、カメラロールをひたすらスクロールしてる。
まだ大丈夫、まだ大丈夫、
わたしは一人じゃないんだって言い聞かせながら。