織田

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1/10/2026, 12:16:55 PM

届くようで届かない距離感が
ずっともどかしかった

ずっと先を歩くあなたが
私の道だったのに
ふと途切れた道しるべ

縮まらないはずの差が
あなたが不意に歩みを止めたから

あれだけ焦がれた背中が
追いつきたかった場所が
近づいてくるのが怖くなるなんて

もう歩きたくなんてないのに

夜が明ける
薄暗い部屋で朝を見る

やっと同い歳
二十歳

11/10/2025, 2:31:02 PM

月明かりの下、手紙を書いた

大好きな人、お元気ですか
大切な友人、お元気ですか

私は今、あなたがたのことを考えています

揺らぐカーテンが冷気を運び
私の手元を狂わせる

何を書くとも決めていないけど
私は今、あなたがたのことを考えています

震える文字は、やがて滲んで
インク溜りと水溜まり

お元気ですか、お元気ですか
元気なわけがないのにね

愛する方々よ、お眠りください

そろそろ雪が、降るそうです
寒いでしょうけど、寂しいでしょうけど、

私は毎日行きますよ
毎日話しに行きますよ

今日は寒くて、飲んだんです
たったひとりで、飲んだんです

本当に寂しいのは、私です

大好きな人、大切な友人
お元気ですか、お元気ですか

11/8/2025, 2:05:38 PM

真冬、川で遊んでいた。
冷えた流れが指先を鈍らせる。
でも僕は構わず水をすくっていた。
すくった水に、小さな感触があった。

水は手のひらからじゃぶじゃぶとこぼれ落ちた。
まだ感触はあった。
透明、な何かだ。

この17年、本物の“透明”を見たことはなかった。
僕の知識が浅かったようだ。

世間の透明は半透明で、この透明こそが本物だった。

僕も“透明”であれば、
半透明でなければ、
この状況にはならなかった。“透明”に出会えなかった。
まるで哲学だ。

さて透明は、何なのか。
触覚だけに集中した。

触り心地は、いい。
やわらかくあたたかい。
すべすべしてふわふわしている。

指をすべらせ形をなぞる。

いやまてあたたかい?
真冬の川から拾ったのに?

これまた僕の知識は浅かったらしい。

さて形をなぞった。
これは羽根。透明な羽根。

誰の羽だろう、透明な羽根。
天使かな、天使かもしれない。
この川には天使がいる。

なんてこった、必然だったらしい。

僕は川に飛び込んだ。
真冬の川に。
でも大丈夫、あたたかい。

透明な羽根、僕のもの。

11/8/2025, 12:21:40 AM

僕は暗所恐怖症だった。
目を開けてるのに見えない、情報が得られない。
その感覚がどうにも嫌で、というより怖くて。
身体中が情報を得ようと奮闘するも、
結果は逆で、他の感覚、聴覚や触覚なども混乱で消えていく。

でも何故かはわからないが、今この状況を僕は楽しんでいる。
街中が真っ暗に包まれているが、
この空間は不思議と怖くないのだ。
目の前の小さなクリスマスツリーのおかげなのか、
両隣の暖かい友人のおかげなのか。

恐怖どころか、安堵と微笑みを得た僕は、
明るくなるまで友人と飲み笑い語り合った。

11/4/2025, 1:28:38 PM

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
季節外れのキンモクセイ
オレンジ色のキンモクセイ
冬に咲くとは思わんよ

寒かろうに寒かろうに
マフラー貸したろ思ったけれど

触れたらはらはら散ってしもうた
雪みたいに消えてしもうた

胸の高鳴りばれたのだろか
溶けて消えてなくなった

さよならさよならキンモクセイ
さよならさよなら恋心
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



キンモクセイ花言葉 : 初恋 など

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