織田

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僕は暗所恐怖症だった。
目を開けてるのに見えない、情報が得られない。
その感覚がどうにも嫌で、というより怖くて。
身体中が情報を得ようと奮闘するも、
結果は逆で、他の感覚、聴覚や触覚なども混乱で消えていく。

でも何故かはわからないが、今この状況を僕は楽しんでいる。
街中が真っ暗に包まれているが、
この空間は不思議と怖くないのだ。
目の前の小さなクリスマスツリーのおかげなのか、
両隣の暖かい友人のおかげなのか。

恐怖どころか、安堵と微笑みを得た僕は、
明るくなるまで友人と飲み笑い語り合った。

11/8/2025, 12:21:40 AM