しののめ

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12/11/2025, 10:22:18 PM

 星渡りの梟は
 星の欠片を集めながら
 夜を駆ける鳥

 梟が集めた欠片は
 何かを強く願う者の
 手のひらに落ちて
 望みを叶えるという

 そんな伝説を昔
 聞いたことがある

 都会の明るい夜
 何故だか星々が
 はっきりと見える今夜

 僕の手のひらに一つ
 ひかりがゆっくりと
 落ちてきた

 顔をあげると
 虹色を纏った梟が
 僕を覗き込むように
 電柱に留まっていた

 連れて行ってくれるのかい
 この地球の どこでもない
 場所へ

 梟は静かに飛び降り
 ふわりと僕の肩へ
 飛び移った


【夜空を超えて】

12/10/2025, 3:01:20 PM

 顔の表面に冷たい空気を感じながら、ゆっくりと重たい瞼を開ける。寝室はまだ暗く、未だ夜であると錯覚しそうになるが、すぐそばで充電をしているスマホを、ぼぅと片方で手に取り、画面を見る。画面の時刻は朝の五時を示していた。

 毛布から出たくはないが、起きなければならない。しかし寒い。また眠るには時間はあるものの、二度寝は時として遅刻の原因になりかねない。たまには熱いコーヒーを淹れながらゆっくり支度をするか、とのそのそ布団から這い出る。冷えが一気に上半身、手足、そして全身へと広がっていく。裸足の足先は寒さに加えて痛みも伴ってきた。半ば駆け足で部屋の照明をつけ、隅に置いてあるヒーターを間髪入れずに電源を入れた。

 部屋の空気が暖まるのを身体を縮こませて待ちながら、手足を小刻みに震わせる。

 こういう時ばかりは、つい先日までの猛暑の日々が恋しくなる。あの唸るような暑さを、今この場へ持ってくれば、寒さと中和して温もりになってくれるだろう。そうすれば、暖房代が浮くのにな、と思わずにはいられない。ヒーターの電源が入り、ようやく起動し始めたのを確かめて、やかんに冷水を入れたのであった。

【ぬくもりの記憶】

12/9/2025, 2:07:23 PM

 指先が
 痛いくらい冷たい
 手袋は つけない
 否 つけられない

 冬空の下ですら
 誰しもスマホを
 手放せない

 【凍える指先】

12/8/2025, 10:33:58 PM

 北の国
 誰も足を踏み入れていない
 銀世界へ

 埋もれるくらいの雪をかき分けながら
 視界に飛び込む白に目を細め
 さらにさらに 前へと進む

 あてのない旅は きっと
 まだまだ続く

【雪原の先へ】

12/7/2025, 10:42:12 PM

 誰もかれもが
 蒸気機関車になる
 そんな 季節

 寒風の中
 学校か職場かに
 向かって帰る

【白い吐息】

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