心に響いた小説や漫画を
何度も 何度も
読み返す時
好きな歌手やバンドの
過去のライブ映像を
何回も何回も
見返す時
誕生日や記念日なんかに
友人や家族から
突然のプレゼントを貰った時
長いとは言えない人生を
振り返ってみても
案外 たくさん思い出した
これからも
そういった感情に
出会いたい
【‼︎マークじゃ足りない感情】
思えば あれは
偶然の出会いだった
人々が行き交う 路上
周りの音が全て消えて
君の声だけが聞こえて
気がつけば
曲が終わっていた
名の無い君に 声をかけて
君を皆に知らせようと
無我夢中で 共に走った
走って
歌って
走って
叫んで
顔を上げると いつの間か
壇上に立っていて
ライトの花畑が
一面に 一面に 広がっていた
隣の君をみる
夢にまで見た場所に立ち
マイクを高らかに挙げた君には
どう写っているのだろうか
どうか 一緒の気持ちであることを
願いながら
息を大きく吸った
【君が見た景色】
或いは
長い夜を超えて
朝日が昇る瞬間
或いは
どこまでも
透き通る海を見た時
或いは
山の向こうの
鳥の声を聞いた時
或いは
全速力で走り続けて
やがて目的地へ着いた時
或いは
君への想いを伝えたくて
伝えたくて
何を言えば良いのか
分からない時
或いは
【言葉にならないもの】
感情の海を渡る時には
きっと誰もが持っているだろう
その羅針盤を
海は常に変化する
穏やかな海ばかりではなく
時として 突然
荒れる海になることも 多々ある
人は誰しも
理性という舵を握って
この海を渡るのだろう
【心の羅針盤】
カーン カーン
カーン カーン と
踏切の音が響く
真夏の夕暮れ
あっという間に
帰る時間
踏切を 隔てて
こちらが公園で
あちらが帰る方
踏切棒がまだ帰さないよ と
とうせんぼ する
立ち止まる間も 蒸し暑くて
早く帰りたい
でも まだ遊びたい
空席だらけの電車が
通り過ぎ
やがて 踏切棒が
上へとあがる
カン カン カン カン
ばいばい 公園
ばいばい 此方側
【またね】