早朝の朝が真っ暗なとき
きん とした空気で
手足が痛いくらい 凍えた
そうそう これこれ
慌てて 暖を用意する
冬が来たな と思った
【冬の足音】
今年もこの季節がやってきて
どのお店も包装サービスを
やってくれる
大体のラッピングは
赤い色を基調に
白い雪をかたどった
模様の包装紙や巾着袋
見た目は似ているのに 中身が
送る人 送られる人によって
違うのって 不思議なかんじ
雪ともみの木と
それから赤い服のあの人と馴鹿
今日も誰かの
贈りたいものや想いを包んで
届けているのだろう
【贈り物の中身】
かじかむ手を
吐く息で寒さを凌ぐ
くっきり見えるオリオン座を
見上げながら
もう会うことのないあの人が
頭をよぎり 泣きそうになる
そういえば 自分の誕生日が
蠍座なのを 今更ながら
思い出し
涙腺が決壊して 駄目だった
【凍てつく星空】
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久々の投稿。
今年も残り一か月とは、未だに信じられない。
まだ三ヶ月くらいの感覚である。
個人的には、今年は創作を書くというより、アイデアをストックしたり、作品を読んだり勉強したりの一年だった。
来年はもっと実りある創作ができる一年にしたい。
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近所にあるカフェは
外装がオシャレで
店の前を通りかかるたびに
店内の窓を覗き込むように
見つめて 通りすぎる
入りたいけど 緊張する
目の前の扉を押せば
簡単に入れるのに
なぜだろう
仕事終わりの帰り道
今日も店の前で
立ち止まる
【もう一歩だけ、】
指先に握る写真は 幾年も月日が流れ
色褪せてしまった 写真の向こうでは
君が覗き込み笑う すこしぎこちない
笑顔は当時のまま きみをおいてきて
僕だけがとおくへ 来てしまっていた
いつか擦れていき 君が消えてしまう
その瞬間のあとも【きっと忘れない】